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カナヘビのエサに野菜はNG!食べるものや与え方の注意点

2019.3.22

カナヘビのエサに野菜を与えた方がいいのではと考える人も多いでしょう。しかし、カナヘビは野菜は食べないのです。では、どんなものをエサとして与えたらいいのでしょうか?もしかしら、カナヘビの飼育しているケージの中に野菜が入っているのを見かけたことがあるかもしれませんね。

そこで、これからカナヘビを飼育する初心者のためにカナヘビのエサについて、カナヘビが食べるものやカナヘビのエサのための野菜、カナヘビに与えてはいけないエサについてやエサを与える頻度の注意点などお伝えします。

これで、はじめてカナヘビの飼育をする人でもどんなエサを用意したらいいのかもわかるので、安心して飼育をはじめられるでしょう。野菜がケージに入っていた疑問も解決しますね。ぜひ参考にしてみてください。

カナヘビはエサに野菜や果物は食べない

カナヘビはトカゲの一種で、庭先などで見かけることもある馴染みのある爬虫類です。
よく見かけることはあっても、実際何をエサとして食べているのかまでは知らないという人も多いのではないでしょうか。

カナヘビは野菜や果物を食べるイメージを持っている人もいると思いますが、実は野菜や果物は一切食べません。
海外に生息している大型のカナヘビは野菜や果物を食べる、という情報もあるようですが、日本に多く生息しているニホンカナヘビは動物食です。

自分よりも小さな蜘蛛やワラジムシといった昆虫を主食としています。
稀に昆虫の死骸を食べることもありますが、基本的には生きている昆虫を好んで食べるので、生きている昆虫をエサとして与えてあげて下さい。

一口で食べることが出来るサイズの昆虫を好むので、大きさにも注意してあげましょう。

また、カナヘビはたくさん水を飲むので、いつでも水を飲める環境を作ってあげることも必要です。

カナヘビはエサに野菜ではなく昆虫を食べる

カナヘビは野菜や果物を食べないということがわかったので、具体的にどのような昆虫を好んで食べるのか見ていきましょう。

まず自分の体よりも小さく、一口で食べることが出来る生きている昆虫ということが条件です。

  • 蜘蛛
  • 芋虫
  • バッタ
  • コオロギ
  • ハエ
  • だんごむし
  • ミミズ
    を好んで食べますが、中には毎回生きた昆虫を与えることが出来ない、という飼い主さんもいるでしょう。

そんなときは応急処置として、昆虫ではないエサを与えることも出来ます。

  • 鶏のささみ
  • かたつむり
  • 人工飼料
    を代用して食べさせることも出来ます。

しかし、基本的なエサは生きている昆虫なので、これらのエサをメインに与えるようにはしないで下さい。
栄養が足りなくなったり、反対に栄養過多で肥満の原因になってしまいます。

カナヘビは自分で満腹になるとエサを食べることをストップするので、量を加減して与えることにはそれほど気を遣わなくても大丈夫です。
何度かエサを与えているうちに、カナヘビに合ったエサの量がわかるようになるので、それに合わせて与えるようにして下さい。

野菜はカナヘビのエサになるコオロギにあげましょう

カナヘビを飼育しているケースの中に、野菜が置かれている光景を目にしたことがあるという人もいるかもしれません。
そのイメージでカナヘビは野菜や果物を食べる、と思っている人もいるようです。

しかし、この野菜や果物はカナヘビが食べているわけではないのです。

カナヘビのエサであるコオロギなどの昆虫が食べるために与えられているのです。

カナヘビに人間がエサを与えてもいいのですが、中には人間からだとエサを食べないという個体もいます。
そのまま食べない状態が続くと、当然衰弱してしまいます。

人間からエサを食べない場合は、自然界に近い状態で自らエサを食べることが出来る環境を作る必要があります。

そのためにはエサである昆虫にも、元気で過ごしてもらう必要があるので、昆虫のためのエサも一緒に与えている環境になるのです。

野菜を食べて元気なコオロギをカナヘビがエサとして食べる、という自然界の食物連鎖です。

カナヘビに与えてはいけないエサについて

カナヘビの体より小さな生きている昆虫であれば、どの虫を与えてもいいというわけではありません。
昆虫の中には毒を持っている種類もいるので、エサとして与える昆虫には注意が必要です。

  • 毛虫
  • 毒のある蜘蛛
  • てんとう虫

  • はカナヘビに与えないで下さい。

蟻は毒を持っている個体もいるので、安全のために最初から与えないことをおすすめします。

てんとう虫のように殻がある昆虫も、カナヘビは食べることが出来ません。

またエサとなる昆虫を冷凍保管している場合、冷たい温度のまま与えることもNGです。
体が冷えると体調を崩してしまう原因となるので、常温にまで温度を上げたエサを生きている昆虫のように見せるため、ピンセットなどを使って動かしながら与えるようにしましょう。

こうして動かすと、カナヘビは生きているエサだと思いこんで食べてくれます。

カナヘビにエサを与えるときは頻度に注意しましょう

ペットのエサとなると、人間と同じように朝昼夜と三食与えなくては、と思いますよね。

しかし、爬虫類であるカナヘビは毎日エサを食べる必要はありません。
カナヘビ以外の爬虫類も、毎日食事をする必要がない個体がほとんどです。

エサを与える頻度は、3日に1度くらいのペースで与えましょう。
必要のないエサを頻繁に与えてしまうと、当然カナヘビは食べないので、鮮度が落ちてしまいますよね。

一週間に2回程度、生きている昆虫を与える頻度で問題ありません。

最初はエサとして販売されているコオロギを与えましょう。
自分で捕まえるとなると大変だと思うので、販売されているコオロギを活用して下さい。

昆虫以外のエサを与える場合は、頻度は一ヶ月に1回程度に抑えましょう。
本来のカナヘビのエサは生きている昆虫なので、昆虫をメインにたまに与える程度に注意して下さい。

この記事の編集者

INTELIVIA

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