布をアクリル絵の具で染める方法!必要なものや手順を解説
2019.3.30
布を染めたいと思ったらアクリル絵の具を使って染めるという方法があります。アクリル絵の具は100円ショップでも手に入れることができるため、気軽に染料として使えるアイテムです。
ここでは、アクリル絵の具を使って布を染める方法についてお伝えします。布を染めるときに必要なものや実際の手順を知ることで、上手に布を染めましょう。
また、アクリル絵の具は布に絵を描くときにも使用することができます。好きなデザインのTシャツなどを作って、グッズ作りを楽しみましょう。
洗濯する時の注意点についてもご紹介しますので、そちらも参考にしてみてください。
この記事の目次
アクリル絵の具で布を染める時に必要なもの
アクリル絵の具は水に強いので、染め物をするのに良いアイテムです。
色落ちしにくいので、もちも良く、長く使うことが出来ますよ。まずは、アクリル絵の具を使った布染めに必要な材料を紹介します。
用意するもの
- アクリル絵の具
- 布
- ファブリックメディウム
- 筆
- バケツ
- 鍋
- 水
- 塩
以上8点です。アクリル絵の具は100均でも手に入りますし、ファブリックメディウムは文具店や手芸店で購入することが出来ます。インターネットでも購入可能です。
使う布は、吸水性の良いものを選びます
綿生地がおすすめですが、別の生地を使うときには染める前に一度目立たない場所で確認してみてから全体を染めるようにしてください。
準備物が揃ったら、いよいよ実際に染めていきましょう。
次項から、手順を細かく説明していきますので、参考にしていただければと思います。
アクリル絵の具で布を染める手順・布を洗濯して色水を用意
実際に布を染める前に、布を煮沸して布の汚れを落とします。
購入したての生地や、長い間自宅保管していた生地には、皮脂や汚れなどが付着している場合があり、これを落とさずに染めてしまうと、染めムラができたり汚れが浮き出てきたりすることがあります。
布の煮沸方法
- 大きな鍋にお湯を沸かします。
- 布をお湯の中に浸して、15分程度煮沸しましょう。
- 干して乾かしたら完了です。
次に、染める色を決めます。
アクリル絵の具を使った布染めは、染め粉を使った時の仕上がりよりもかなり薄い発色の仕上がりになります。
そのため、使う色は濃い目にすることをおすすめします。
バケツにアクリル絵の具をいれたら、布全体が浸る量の水とファブリックメディウムを入れて色水を作りましょう。
絵の具の溶き残しがあると、染めムラが出来てしまいますので、絵の具は完全に溶かして下さい。
絵の具の量が少ないと、薄い仕上がりになります。多すぎると思う位がちょうど良いです。
アクリル絵の具のもちを良くするために、塩を入れます。
バケツの中に大さじ1杯を入れてかき混ぜ、溶かしましょう。
布をアクリル絵の具で染める実際の染め方
染めるまでの下準備が出来たら、実際に染めていきます。
染める時のポイントは布全体に色水を染み込ませること
布を折って色水に投入しただけだと、折り目や布の内側に染めムラができます。
放置せず15分間隔で布を折り返したり、泳がせたりして布全体に色水が浸透するようにしましょう。
1時間半、色水の中に浸け込んだら完成です。
色水から取り出した布は、平らな場所に広げて置き、軽く押して脱水します
雑巾のように絞ってしまうと、ムラができるので、要注意!
完全に脱水をしようとしなくて良いです。押し出すことができる水分だけを脱水して、そのまま乾かしましょう。
乾かす際にも、平置きがおすすめです。
ハンガーなどに吊るすと、重みで形が崩れたり、布の下の部分に下がってきた色水で、染めムラができます。
天気が良い日に、短時間で乾燥させましょう。そのためには、天気のいい日に布染めを決行することも重要ですね。
一色染めではなく、グラデーションや複数色を使って染めたい場合には濃い色を下にして、上から順番に霧吹きに入れた色水を布に吹き付けていきましょう。
事前に水を霧吹きで吹き付けて、布を湿らせておくと、よく浸透するでしょう。
出来上がったら、平置きで乾燥させて完成です。
アクリル絵の具は布に絵を描く時にも活躍
染め終わった布には、アクリル絵の具で絵を描いてみることをおすすめします。
アクリル絵の具で絵を描くときには、水の分量に注意が必要
多すぎても、少なすぎても、ポロポロと絵が取れてしまう可能性があります。
描きながらちょうど良い分量を見つけて下さい。
筆を使って、好きな絵を描くのも良いですが、絵に自信がない方は「ステンシル」で絵を付ける方法もおすすめです。
ステンシルであれば、胸ポケットや布の隅にワンポイントとして絵を付けることができるので、素人でもおしゃれな仕上がりが期待できます。
下絵を描いたら、紙を切り抜いて型を作ります。
小さく切ったスポンジをティッシュで包んで輪ゴムで止めてステンシルスポンジを作り、絵の具を含ませたら、型に合わせてポンポンと布を叩くようにして色をつけましょう。
自分の好みのマークやデザインが決まっているのであれば、身につける衣類にワンポイントステンシルをすることで、オリジナルブランドができますね。
絵付けやステンシルなど、自分の好みに合った方法でアレンジを楽しんでみて下さい。
アクリル絵の具で染める布を洗濯することについて
耐水性のあるアクリル絵の具ですが、染めた布を洗濯するときにはいくつかの注意があります。
他の衣類と混ぜて洗濯してしまうと、思わぬ色落ちで大失敗をしてしまうこともありますので、事前に確認をするようにして下さい。
一番良い方法は、他の洗濯物とは分けて洗濯をすることです。
これなら、他の洗濯物に色が移ることはありませんので安心です。
一気に洗濯をしてしまいたいという方は、事前に色落ちしないか染めた布の確認をしてみると良いでしょう。
白いタオルや布に、洗濯洗剤を染み込ませたら、アクリル絵の具で染めた部分を叩きます。白い部分に色がつかなければ、色落ちの心配は少なくなるでしょう。
確認作業は、万が一色落ちしたときのために、目立たない位置で行ってくださいね。
アクリル絵の具で簡単に布を染めることができます。
染め方やイラストをいろいろアレンジして、自分だけの一枚を沢山作ってみてはいかがでしょうか。
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