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大関と横綱の違いって何?品格や責任を問われる横綱

2019.4.2

大関と横綱の違いって、どのようなものが挙げられるのでしょうか。もちろん給料面や待遇などにも違いがありますよね。

しかし目に見える違いの他にも、横綱が求められるものには品格や責任などが加わり、大関との違いと言えます。

そもそも横綱の意味とは?その由来や語源など、気になる横綱についてご紹介いたします。大関と横綱との違いがわかると、相撲観戦の横綱の取り組みにも自然と注目をしてしまいますね!

大関と横綱との違いは?給料面での違い

大相撲の横綱と大関は、給料の面で違いがでます。まずは月給から見てみましょう。

横綱と大関の月給

  • 横綱の月給・・・282万円
  • 大関の月給・・・235万円

横綱と大関は日本相撲協会から毎月のお給料が支給されます。上記の月給を比べてみてもわかるように、横綱の場合は大関よりも約30万円程度お給料が高いことになります。

懸賞金について

横綱と大関は、相撲協会から支給される月給だけではなく、懸賞金という収入もあります。横綱と大関の給料面での差は、この懸賞金のほうが大きく出ます。

相撲中継を見ていると、企業の名前がかかれた懸賞旗をもって土俵の周りを歩いている人を見ることがあります。この懸賞旗は1本に付き3万円。

相撲の取り組みの時にこの懸賞旗の本数が多ければ多いほど、たくさんの懸賞金をもらえることになります。

横綱と大関を比べると、横綱のほうが人気があることが多いですから、取り組みの前の懸賞旗も多くなります。

こうした面で見てみると、人気のある横綱のほうが、給料と合わせても多くの収入を得ていることがわかります。

大関と横綱は取り巻く環境にも違いがでます

横綱と大関を比べてみると、関取に付く人数にも違いが出ます。

付け人というのは、十両以上の力士に付くお付きの人で色々なお世話をしたり身の回りのことのお手伝いをする人のことを言います。

十両の力士の場合、付け人の人数は2人~3人程度。大関までの力士は、多くても5人程度になります。

ですが、横綱の場合はこの付け人の人数が大幅に増え、大関の2倍ほど7人~10人の付け人が付くことになります。

どうして横綱の付け人は多いのか

横綱は「綱」を締める必要があります。この時、この綱を締めるの手伝いの人が必要になります。横綱の化粧まわしを締めるのには、たくさんに人数が必要になるのです。

この他にも、付け人たちは以下のような手伝いをしています。

付け人の仕事内

  • 関取の入浴の手伝い
  • 洗濯や荷物の整理整頓
  • マッサージ

付け人の人数が増えると、その分身の回りのことを手伝ってもらうことができるようになり、取り巻く環境にも違いが出てくるのです。

大関と横綱の違いは品格や責任

横綱と大関の違いは、「品格」や「責任」にもあります。

大関は横綱の次に強い力士という立場

横綱になるために上を目指し、勝利することを目的として、日々の稽古に取り組んでいます。

大関は負け越しをしてしまうと関脇の地位に落ちてしまいます。関脇に降格してしまう条件は、「二場所連続の負け越し・15の取り組みの打ち勝ちが7勝以下」になります。

大関は常に上を目指し、横綱の地位に立てるように、責任を持ってその地位にいるのです。

そして横綱です。

横綱は、大関のように負け越しで地位が降格することはありません

このため引退をしない限りはずっと横綱の地位でいることができます。

ですが、負け越しをした状態でずっと力士を続けることはできません。なぜなら横綱は常に成績を求められるからです。

横綱に期待されているのはいつも強い姿。その姿を見て、後輩の力士たちが横綱になろうと必死に稽古に励みます。

こうした常に強い姿を後輩に見せるのが、横綱としての責任です。

また、相撲の横綱は神様が宿る存在でもあります。どんなときでも横綱としての品格を問われ、相撲の象徴としてふさわしい姿を求められるようになるのです。

そもそも横綱って?その由来について

今の相撲界では、横綱が最高の地位になります。横綱のしたの地位が大関です。

横綱という地位がありませんでした

地位ではなく、「称号」として「横綱」という名称が使われていました。

昔の相撲界では、一番高い地位にいるのが「大関」でした。その大関の中でも最も優秀な関取に「横綱」という綱を締める権利を与えていたのです。

この横綱を締める権利を与えられた大関が横綱を締め、土俵入りを行ったのが現在の横綱の由来になります。

また、「横綱」という存在が正式に大相撲最高の地位であると認められたのは、1909年ころになります。

この時代に誕生した「横綱」としての地位になろうと、力士たちは日々の稽古に励み、汗を流しているのです。

大関から横綱に昇進するための条件

では、大関が横綱に昇進するためには、一体どのような条件が必要になるのでしょうか。
大関が横綱に昇進するためには、「大関の状態で二場所優勝をする」ことが必要な条件になります。

また、二場所連続優勝が叶わなくても、この条件に準ずる成績を残すことで、横綱に昇格するチャンスが与えられるようになります。

横綱に昇格した力士の中には、大関として二場所連続優勝できなかった力士もいます

ですが、この条件に相当する成績を残したことで、見事横綱へと昇格した力士もいるのです。

また、横綱になるには、品格や人間性など、相撲の成績以外のことも重要なポイントになります。

相撲の神を司るのが横綱です。これを務めるのにふさわしい人物でなければ、横綱としての地位を務めることはできないのです。

何気なく相撲を見ていると、横綱と大関にこれほどの違いがあることは分からないものです。

ですが、横綱と大関には、相撲の成績だけではなく、人間性や品格など、色々な条件が求められることになります。

奥が深い大相撲の世界。これからも日本人として、応援していきたいものです。

この記事の編集者

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