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知ってる?スーパーの音楽には様々な意味があるんです

2018.6.3

スーパーでは音楽を耳にしますが適当に流されているわけではないようです。流れている音楽にはちゃんとと意味がある場合も!

音楽にも隠語のような意味があるものがあった!アナウンスに隠される本当の意味とは?など私たちが知らなかったスーパーの裏の顔を覗いてみましょう。

また音楽によってもたらせる作用についてもご紹介いたします。

スーパーなどで流れる音楽には意味がある

スーパーやデパートなどで流れる音楽には、実は意味があるものがあります。

雨の日に買い物に行くと、買った商品が濡れないようにビニール仕様の包装にしてくれることがあると思います。

しかし、スーパーの中からは外の景色が見えないことがほとんどです。中で働いていると、外が晴れなのか雨なのかわからないはずですよね。それなのに、どうして雨用の包装ができるのか。

それは、音楽で従業員に知らせているのです。でも、そんな指示のアナウンスを聞いたことがありませんよね。

店内に流す音楽に秘密があります。雨が降り出すと、クラシックの音楽をかけたり、雨が上がった時には、それに合わせた音楽を流したりと、お客様にはわからないような仕掛けがあるのです。

中には、こんな意味があるものもあります。
もう少しで売り上げの達成という時の音楽を流したり、売り場が混雑して応援要請をしたい場合の音楽を流すなんていうお店もあるようです。

私たちが何気なく聞いている音楽にも、実はそんな秘密があったとは驚きですよね。

スーパーなどでは音楽以外にも隠語と言われる意味があるアナウンスが!

スーパーで聞く音楽には、いろいろな意味があることがありますが、音楽以外にも隠されたメッセージがあります。

例えば、「お客様の呼び出しを申し上げます。○○からお越しの○○様、お伝えしたいことがありますので、至急○階○○売り場までお越しください」というアナウンス、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

これを聞いたお客さんは、買い物をしたお客さんが商品をレジに忘れてしまったのかなと考える人が多いと思います。

しかし、これは違う場合もあります。
「○○売り場で万引きがあったので、売り場担当責任者の○○さんに至急来て欲しい」という呼び出しの場合もあるのです。

本当にお客様を呼び出ししたい場合であれば、「○○売り場でお買い物をされたお客様、お近くの売り場までお知らせ下さい」というような案内になることが多いでしょう。

お客様を名前で呼び出すということは今はあまりないので、名前で呼び出しを聞いたら、従業員を呼んでいるという場合も多いのです。

スーパーの音楽は他の雑音を隠す意味があるって知ってた?

スーパーやデパートのBGMには、マスキングという目的もあります。

店内の雑音やお店周辺の騒音を、BGMを流すことによって隠してしまう効果です。このマスキングとはどのような原理なのでしょうか。

2種類の音の周波数が近い場合に起こる現象です。

周波数が全く同じ場合ではなく、少し低い周波数の音が、それよりも少し高い周波数の音をマスキングすると言います。

音量は、やはり大きい音が小さい音をマスキングしますよね。

例えば、掃除機と電子ピアノを一緒に使用した場合のマスキングをお話します。電子ピアノの音量を掃除機の音よりも少し小さく設定します。その状態で一番高い音から低い音に向かって弾いてみて下さい。

そのどこかで聞こえずらくなる音があるはずです。これはマスキングによって聞こえなくなっているのです。

この効果をお店ではどのようば場面で使用しているのでしょうか。

  • お店の前の交通量が多く、車の騒音がうるさい
  • 設備や機械の音がうるさい場所
  • 飲食スペースなど、隣との席が近く話し声が気になるような場所

大きな騒音でなくても、なんとなく気になる音というものもありますよね。人の話し声もその一つではないでしょうか。
BGMによって、うまくマスキングされると、それほど気にならなくなるという場面も多いのです。

販売店での音楽で購買意欲がでる?テンポも関係していた

お客さんの購買意欲は、店内のBGMによって違いが出るのか、という実験が行われました。
店内に早いテンポのBGMを流すと、お客様の歩く速度も自然と早くなるそうです。遅いテンポのBGMを流すとお客様の動きをゆっくりとなり、店内の滞在時間が長くなる傾向にあります。そうすると、店内に長くいた方が売り上げは高くなったそうです。

また、お客様からのBGMの評価が高い方が、滞在時間が長くなるという結果もあります。
ですので、テンポ+お客様の好みによって売り上げに影響が出るということがわかりました。

早いテンポの曲は、お客様も知らず知らずのうちに動きが速くなるので、お店の売り上げがお客様の回転率によって左右されるような業種ならば、少しアップテンポの曲が向いているのかもしれません。

音楽以外でも購買意欲が掻き立てられる仕掛けがあります

音楽と購買意欲は実は関係があるというお話をしましたが、それ以外にもお客様の購買意欲を高めるために、工夫がされています。

ショッピングカートは重たいものを買う時に大変便利です。スーパーに行った時には当然のようにカートを使う方が多いと思いますが、一度カートを使わずに買い物をしてみて下さい。

少しの買い物ですぐに重たくなってしまいます。牛乳やしょう油、シャンプーなどは一つ入れたびに、ずしりと腕に重さを感じます。

そうすると、余分なものを買わなくなりますし、すぐにレジに行きたくなります。無駄買いをしないための方法として、カートを使わないというアドバイスをする専門家もいます。

この記事の編集者

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