犬の妊娠中にトリミングは大丈夫?タイミングや気を付けたいこと
2018.4.1
犬も人間と同じく妊娠中はいろいろなことに気を付けなくてはなりませんよね。
では、妊娠中の犬はトリミングやシャンプーはしても大丈夫なのでしょうか?
また、そのタイミングや注意点とはどんなことでしょうか?
そこで、犬の妊娠中のトリミング、その他出産で気を付けたいことやオススメな餌などについてご紹介いたします。
この記事の目次
妊娠中の犬のトリミングやシャンプーのタイミングとは
犬の妊娠は着床するまでにおよそ3週間ほどかかり、この着床前の時期は安静にしておかなければいけないのでトリミングやシャンプーは避けて下さい。
汚れが気になる時は、濡れタオルなどでやさしく拭いてあげるのが良いでしょう。
安定期は着床後1か月です。この頃なら短い時間でさっとならシャンプーしてもOKです。
出産前にはトリミングとシャンプーを行います。予定日の10日くらい前が好ましいです。出産時に汚れてしまいそうなしっぽの周辺やお尻の飾り毛などもきれいさっぱりカットします。
子犬が産まれたらおっぱいも吸いますから、おっぱいが見つけられやすいようお腹もバリカンなどで短く綺麗に処理します。
出産で汚れてしまった母犬は、当日はタオルで拭いてあげると良いでしょう。出産で体力的にも疲れていますのでストレスになるようなことは極力避けるのがベストです。
産後体調の良い母犬の場合は3日目以降にシャンプーしても良いですが、できれば1か月は待った方が母犬のストレスにもなりませんし子犬にとっても良いです。
子犬の成長は早く、生後1か月頃には自分で排泄して歩きまわる様になります。
犬の妊娠中にトリミングやシャンプーは大丈夫?
トイプードルが妊娠中ですがトリミングやシャンプーをするのは?
ペットサロンにお願いするなら、その行きつけのサロンにまず確認してみましょう。安定期であれば引き受けてくれるところは多いはずです。
ただトリミングも時間がかかることで母胎にも負担になりますから、いつも通りのトリミングというよりも出産のためにお尻やおっぱい周りの毛を短くカットしてもらう程度に、とどめましょう。
普段自宅でシャンプーしている人でも、妊娠中は避けるかプロにお願いするべきだと思います。
サロンによっては、妊娠中のペットは断る場合もあると思います。
それは早産の危険やトリミングが原因で細菌感染してしまうのを避けたいからでしょう。
ペットサロンに断られた場合は、どうしたらよいのか動物病院にたずねてみて下さい。
犬の妊娠中のケアとは?トリミングは出産前にしておくこと
出産後は母犬も子犬のお世話でとても忙しいです。飼い主がかまうとストレスになってしまう事もあるので、出産後にはあまり手を掛けることはできません。
もし、しっぽの毛が汚れているから洗おうとか、おっぱいが探しにくそうだから毛を短くしようと行動を起こすと、母犬にとってそれはとてもストレスになる事です。
そうならないために、出産の予定日10日前頃には前もって毛を短くして準備を整えましょう。
またトリミング以外にも、心地よく過ごせるよう産箱も早めに用意します。
出産までの間、お母さんがその産箱でのんびり過ごすようになるのが理想です。
居心地の良い場所にするために、温かくて静かな場所に準備しましょう。
また生まれたての子犬はまだ体温調節ができませんので、産箱の底には新聞紙やタオルを多めに敷き詰め床の冷えを感じないように作りましょう。
産箱は段ボールで作る飼い主さんも多いみたいですよ。温かくて使い終わったら簡単に片づけることができるので、確かに良い方法ですよね。
犬の出産で気をつけることや準備しておくと良い物
犬は本来、暗くて狭い落ち着ける場所が大好きです。うちの2匹のミニチュアダックスは、普段私がソファに座っている時はピッタリそばにくっついて甘えてきますが、私がソファに座らず家事をしている時は自分のケージに入り眠っています。
あの狭くて暗いケージが最高に落ち着くみたいですね。
ですから出産時はさらに本能が働くもの。できれば産箱はリビングのみんなからよく見えてテレビの音がする場所ではなく、静かでうす暗く温かい場所に用意してあげる方が、より落ち着いて出産することができるのだと思います。
産箱に新聞紙を敷くのは処理しやすいという理由の他に、保温効果を期待して利用します。体温調節のできない子犬にとっても温かく丁度良いのが新聞紙なのです。
出産は基本的にお母さん犬が自分自身で行いますので、何もなければ人が手を貸すこともありません。
何かあった時のために事前に調べて知識を付けておくことは大切です。
万が一お母さん犬が育児放棄をしてしまうような時は、子犬にミルクを飲ませる必要があるため、道具なども必要になるでしょう。
近くにすぐに調達できるお店があるかも事前に確認しておきましょう。
妊娠中や授乳中の母犬にオススメな餌とは
妊娠中は人間と同じで栄養がたくさん必要になります。
この時期に十分な栄養が得られないとお腹の子犬が育ちません。
特にビタミンやミネラルは積極的にとりたいですし、バランスよく食べることが大切です。
また体重管理も必要になり、脂肪分が多く太らせすぎないように注意しましょう。
タンパク質とカルシウムは気持ち多めに食べさせても良いでしょう。
タンパク質は体の骨や血を作るのに必要ですから、妊娠中にはたくさん食べても消費されます。
授乳中は特に子犬にカルシウムが吸い取られ不足する母犬もいるため、母犬に子犬用のミルクを飲ませてカルシウムを補うのも栄養補給の一つの方法です。