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領収書の宛名なしや上様と書くのがなぜNGかのその理由とは!

2018.1.21

レジ業務などをしているとお客様から領収書を下さいと言われることがあります。

その時に宛名の名前を「宛名なし」や「上様」で下さいとお願いされることがあります。
しかしそれはNGなようです。なぜいけないのでしょうか?その理由について調べまとめてみました。

またレシートも領収書として使えるって本当?それについても合わせてご紹介します。

宛名なし領収書はなぜダメなのか?知っておきたいその理由

レジ業務などをしていると宛名に何もない領収書をくださいと、お客様から言われることがありますよね。または『上様』にしてくださいと言われることがあります。

しかしこの領収書を紛失しまうとトラブルに巻き込まれてしまう可能性があるようです。そのトラブルに巻き込まれてしまうリスクにはどのようなことがあるのでしょうか?

まず領収書を紛失してしまい第三者に拾われてしまった場合、その領収書に関係のない人物に悪用されてしまう可能性があり、架空経費に計上されてしまうことがあり、まったく関係のない会社の税金対策に悪用されてしまう可能性があるのです。

また、経費がどのくらいかかっているのかを税務署などで調べた時に、宛名なしの領収書は発行した会社の脱税の手助けをしたと勘違いされるケースや罪に問われるリスクを問われることにもなり兼ねません。

なので会社の経費として税金対策をするのであれば、きちんと宛名の入った領収書をもらうように心がけましょう。

領収書の宛名なしはなぜ消費税法上は認められているの?

お店や取引先の会社から領収書をもらう時には、宛名をきちんと記入してもらっていますか?

日本の法律では消費税法第30条9項1号と言うものが定められており、領収書をもらう時に記入してもらう事項が決まっています。

その内容には下記の事項を記入してもらわなければならない、決まりがあります。

発行者、 取引日時、取引内容、金額、書類の受取人この5つの事項が記入されていないと原則では領収書としては認められないのです。

しかし例外として、定められている事業の小売業などに関しては、書類の受取人の記載は必要がないとされていることもあるようです。

なので定められている事業に関する取引の場合は、消費税法上、宛名なしの領収書であっても使用することができる決まりになっています。

しかし法律では宛名なしの領収書やレシートを領収書代わりに使う際には、経費として認められないことが一般的なので注意をしてください。

領収書の宛名なしを自分で記入するのはなぜ、いけないの?

領収書をもらう時に、宛名や日付、金額も自分で記入するのがなぜいけないのか?その理由にはどんな意味があるのでしょうか?

その理由を簡単に言うと、税金を払うのを脱税してごまかそうとしていると言うことです。

知り合いのお店などで飲食をし、宛名や日付、金額のない空白の領収書をもらい、あなた自身が自分で記入してしまうことは絶対にしてはいけませんし、お店の人が親切心で渡すのもしてはならないことであり、もしこれがばれてしまうと大変なことになってしまい、会社に調査などが入ります。
そうなると会社が危機に追い込まれることにもなりかねません。

よくニュースなどで、不正に使用した領収書問題が取り上げられているのを目にすることがありますよね。

見ていても気分の良い物ではなく、腹が立ちますよね。

もし高額な金額なものを購入した際に相手側が勝手に「上様」を記入してくる場合もありますが、必ず会社名を記入してもらうようにしてください。

経費として申請するのであれば、宛名なしや上様などの領収書は絶対にNGなので宛名はしっかり記入してもらうことが重要です。

レシートも領収書として使えるって本当なのだろうか?

領収書の代わりにレシートは領収書として使えるのだろうか?と思ったことはありませんか?
実はレシートも領収書として使うことができるのです。

その理由には領収書と違ってレシートには、日付、人数、金額、何を購入したかの明細がきちんと印字されていることから、レシートが領収書以上に効力を発揮することもあるのです。

また消費税法には、書類を引き渡したり、受ける時の当該事業者の氏名または名称などは、記入されている金額が3万円未満である場合には、小売業・飲食店・写真業・旅行業による特定の業種では、3万円以上でも宛名の記載がなくても良いと定められています。

その他にも少ない金額の領収書であれば「上様」でも効力があることを示していることもあります。
しかし会社によっては、認められないことが当たり前になっています。

ただ会社の中では経理のルールがないことから、領収書を分ける時には上様のままで分けてしまっても事実上は経費として認められるようです。

ある税理士さんが言うには、何に使ったかわからない領収書よりも、場所や商品名などが記載されているレシートのほうが信頼できると言う方もいるようです。

領収書を発行してもらうのが面倒な時には、レシートのまま帳簿に保管しておくのも良いでしょう。

宛名のない領収書や上様と書くのは好ましくない理由

領収書の宛名を「上様」にしてくださいと言われることがありますが、「上様」と書くのは好ましくない理由や意味にはどのようなことがあるのでしょうか?

そもそも「上様」ってどんな意味なのでしょうか?

よく時代劇なのでよく「お殿様」のことを「上様」と呼ぶことがありますよね。
昔は偉い人の名前を呼んでは失礼にあたるという時代だったようで、どうやらこの意味を指しているという説があるようです。

また『上様』の意味には「上客様」を省略しているという説もあり、お得意様の最上級という意味があるようです。

しかし法律上に定められている決まりがあるように、領収書をお願いする場合には「上様で」というのは避けましょう。

先にご紹介した記事のなかにも、宛名のない領収書を紛失した時に悪用されてしまう可能性がありますし、支払ったことを証明することができず、二重請求されてしまうリスクを抱えてしまう可能性もあります。

なので領収書をもらう時にはきちんと宛名、日付、金額をしっかりと記入してもらうようにしましょう。

この記事の編集者

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