大学入学金の返還はされない!合格したときの学費納入の注意点
2019.3.3
大学の入学金については返還されないことがほとんどです。ですから、合格したからと簡単に入学金や授業料を支払ってしまってはいけません。大学の学費に関してはしっかりと確認をしてから納入準備を進めてください。
そこで、大学の入学金などの学費について、支払った入学金は返還されないことや授業料は返還される場合もあること、各大学による違いや学費の納入と入学手続きに関わる書類の提出などお伝えしていきましょう。
これを読めば、子供が大学に合格したときの入学金など学費の支払い準備も慎重に行うことができるのでしょう。失敗しないためにもぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
大学に支払った入学金は返還されない
私立大学の入試が終わり、本命の国公立大学の試験に備える受験生も多くいます。大学受験は複数の大学を受験する人が多いです。2月の中旬から下旬にかけて私立大学の合格発表があります。合格した私立大学の入学金の支払いをしなければいけません。しかし後から合格が決まった大学が第一志望の場合は、第一志望の大学で入学手続きを行うことになります。そうなると私立大学は入学辞退ということになります。支払いをしてしまった入学金は返還されるのでしょうか?
入学金とは「入学の権利を確保するための手付金」のようなものです。入学金は、大学が指定する期限までに必ず支払いする必要があります。入学金の払い忘れは合格の権利を失うことになりますので支払い期限には十分注意しましょう。
そのため入学金は戻ってきません。
第一志望の合格発表の前に、すでに合格している大学の入学手続き時の納付期限が締め切られる大学も多くあります。すでに合格している大学に支払う入学金は無駄になってしまう可能性もあるので、無駄な納入金を少なくするためにも受験計画はしっかり立てるようにしましょう。
大学の入学金は返還無理でも授業料は可能性がある
入学金を一度支払いをしてしまうと返還は難しいですが、授業料は返還される可能性があります。入学金返還について、入学辞退の時期を問わず、一般的に返還請求することができません。しかし授業料については、授業という大学からのサービスを受けていないため、返還される可能性があります。
入学金が支払われると、大学側も学生を受け入れるための準備をすることになります。その労力を対価になるので返還が難しいのです。しかし授業料は大学から授業などを受ける対価になります。入学を辞退した場合授業を受けることはないので授業料を返還請求できます。
大学によって入学金の返還などの規定を確認する必要がある
大学は入学を辞退しても入学金は返還されることはありません。しかし授業料は戻ってくる可能性はあります。やむを得ない理由で入学を辞退する場合は手続きをすると返還してもらえます。返還してもらうためには手続きが必要になります。大学によって異なりますが、入学辞退に伴う授業料、諸経費の返還願依頼書に用紙に必要事項を記入、押印して提出する必要があります。
- 入学金…入学する権利を確定、学籍を確保するために支払いする
- 授業料…授業を受けるためのお金
- 設備費…入学後に施設、設備を使うためのお金
受験する場合は、大学の入学手続きや学納金の支払いについても調べておくことが大切です。授業料についてはその年の3月31日までに入学を辞退した場合は返還請求が可能になっている大学もありますので、募集要項や入学手続きの書類にはしっかりと目を通すようにしましょう。返還請求は各大学によって異なりますので、しっかりと確認するようにしましょう。
大学に合格したときの学費の納入は慎重に検討しましょう
受験が終わると合格発表があります。合否の確認方法は学校によって異なります。多くの大学は合格者の受験番号をWebサイトで公開したり、大学の掲示板に張り出したりします。正式な合格通知は簡易書留や速達で郵送されてきます。合格通知は再発行されないので大切に保管しましょう。
合格通知書と一緒に入学手続き要項が送られてきます。学費を大学指定の口座に振り込む必要があります。ほとんどの大学は入学金と初年度授業料の半分になります。納入方法は一括方式と二段階方式があります。
一括方式はまとめて支払う方法で、二段階方式は支払い締切は2回になっています。そのため1回目で入学金、2回目で残りの費用を支払う方法になります。二段階方式は、複数の大学を併願しているので、受験したすべての大学の合格結果を見てから進学する大学を決めたいと人のおすすめの方法になります。
入学手続きを行わないと合格が取り消されてしまいます。納入方法も大学によって異なりますので要項にはしっかりと目を通しましょう。
大学入学の手続きに関わる書類もしっかり確認しておきましょう
希望する大学に合格すると嬉しいですよね。合格発表当日もしくは翌日には入学手続きに必要な書類は、合格通知書に同封され郵送されてきます。
入学するために必要な書類が記載されています。卒業証明書または、高等学校卒業程度認定試験合格証明書や住民票などが必要になります。必要な書類は大学によって異なるのでしっかりと確認するようにしましょう。
学校によっては卒業証明書を発行してもらうのに証明書手数料がかかる学校もあります。また発行するまで日数がかかる学校もあるので通学していた学校でしっかりと確認しましょう。原則本人による申請、受領になっている学校が多いです。
何がいつまでに必要なのか確認し手続きは期限内にしっかりと終わらせるようにしましょう。書類に不備があったり、納入金の支払い忘れがないように気をつけましょう。
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