ダンスの種類はたくさんあるけど、ジャンルの違いについて知りたい
2019.4.6
漠然とダンスを習おうと思っても、そのジャンルの多さにどれを習ったら良いのかわからないことがあると思います。
その違いについてあまり知らないと、大きなくくりでまとめてしまいそうですが、その中には、似ていて境目があやふやなものもあれば、当人たちにとっては「別物だよ」と訂正されてしまうものもあります。
そんなさまざまなダンスのジャンルの違いについてご紹介します。
この記事の目次
ダンスのジャンルの違いは、まず基礎から学びましょう
ダンスという単語を聞いて、頭に浮かんだのはどんな踊りでしょうか。
フォークダンスや社交ダンス、若者が路上で踊るヒップホップもダンスの一つですし、世界中には実に多くのダンスがあります。
ダンスの一つ、バレエについて
そのバレエの中にもクラシックバレエとモダンバレエという大きく2つのものがあります。
クラシックバレエ
トウシューズを履きつま先で軽やかに踊るバレエはクラシックバレエになります。「白鳥の湖」や「くるみ割り人形」などとても有名な作品も多く、バレエと言えばクラシックバレエを思い浮かべる人もいるでしょう。
クラシックバレエにはポーズや足の型など厳密に決められたものがあり、それを組み合わせた振り付けで舞台が構成されます。
緻密に作り上げられ古典的なバレエがクラシックバレエです。
モダンバレエ
クラシックバレエに比べ目にする機会は少ないモダンバレエ。現代的に新しい解釈で振り付けを創作する踊りです。
基礎の部分ではクラシックバレエと共通するものの、自由に全身を使った表現を行うダンスです。
ジャズダンス
モダンバレエに似ている部分もありますが、もっと自由な表現をするダンスだと言えるでしょう。もともと20世紀初頭にアメリカで始まったジャズダンスは、ジャズ音楽に合わせて踊るものでしたが、現在ではジャズにこだわらず様々な曲と組み合わせて踊られています。
ヒップホップダンスにもジャンルに違いがあります
1970年代にヒップホップダンスが誕生してから新たなスタイルが派生し発展してきました。
ヒップホップのスタイルの違い
「オールドスクール」と「ニュースクール」の2つに大別され、日本ではその間を「ミドルスクール」とすることがあります。
オールドスクール(1970年代~)
ブームにもなったブレイクダンスやポップダンス、ロックダンスなどがオールドスクールです。
現在のヒップホップに続く元になったダンスといえます。
ミドルスクール(1980年代~)
有名アーティストが取り入れて有名になった「ランニングマン」というステップは、ミドルスクールの時代に生まれたものです。
ニュースクール(1990年代~)
いわゆるヒップホップダンスは、このニュースクールになります。ハウス、クランプなども様々な動きが相互に取り入れられて進化を続けているダンスです。
格好いいダンスにはこんなジャンルの違いがあります
- アニメーション
アニメの一コマずつのような動きであることからこの名前がつきました。ヒップホップのような激しく動くダンスとは違い、静と動をうまく使って見る人に映像を見ているかのような印象を与えます。踊りでありながら演技のようにも見える独特の表現が特徴です。 - レゲエダンス
レゲエミュージックに合わせて踊るレゲエダンスはセクシーさとダイナミックさが分だんに盛り込まれた強烈なインパクトを持つダンスです。
日本人にはかなり過激なものに映りますが首都圏では大規模なイベントが行われるほど人気があります。 - アニソンダンス
日本が誇るカルチャーでもあるアニメ関連の曲を使って踊るアニソンダンスは、まだ誕生したばかりですが行われるイベントはいつも大盛況。今後の進化が期待される日本初のダンスムーブメントです。
人を魅了するダンスには、こんなジャンルもあります
社交ダンス(競技ダンス)
社交ダンスには大きく分けてスタンダートとラテンがあり、それぞれ5種目が設定されています。動きの優雅なスタンダードには、ワルツ、タンゴ、スローフォックストロット、クイックステップ、ヴェニーズワルツ。激しくリズミカルな踊りが特徴のラテンはチャチャチャ、サンバ、ルンバ、パソドブレ、ジャイヴがあります。
サルサダンス
ラテンダンスの一つで男女ペアで踊る姿は社交ダンスとも共通しています。社交ダンスに似てはいますが、よりスピードが重視され次々と情熱的にステップを繰り出す姿は圧巻です。
ベリーダンス
アラブ諸国を中心に古くから発展してきたダンスです。優雅に、時に激い踊りによって女性の美しさを際立たせます。
日本ではダイエットやシェイプアップ効果があることで人気があります。
世界にはこんなに素敵なダンスがたくさんあります
世界には様々なダンスが存在します。
世界のダンス
アイリッシュダンス
上半身をほとんど使わず足のステップで様々なリズムや動きを表現するアイリッシュダンス。動きこそ派手ではないものの、大人数で一糸乱れず踊る姿は圧巻。
アイルランドの歴史が生んだダンスとも言えます。
フラメンコ
情熱的な音楽と踊りが良く知られるフラメンコ。スペイン・アンダルシアの民族舞踊が元でインドやアラブの音楽が混ざり合って進化したものが現在のフラメンコです。
コサックダンス
どこかコミカルな動きが特徴のコサックダンス。その名の通りウクライナのコサックに伝わる踊りです。
歴史は13世紀まで遡り、モンゴル帝国時代に流れ込んだ中国武術とコサック軍の武術が混ざり合って踊りとして発展しました。
フラダンス
言わずとしれたハワイの優雅なダンス、フラ。
起源は山の女神をなだめるための踊りであったとも言われています。
また文字を持たなかった古代のハワイの人々は踊りの動きの一つ一つに意味を持たせ、自分たちの歴史を伝えたとも言われます。
ダンスは国や民族によって実に多くの種類があり、それが歴史とともに発展・融合して現在の形になってきました。
一つのダンスに打ち込んで極めることも楽しいでしょうし、全く別のダンスを取り入れて自分オリジナルの動きを生み出すというチャレンジも興味深いものです。
まずはどんな種類のダンスがあるのかを知り、自分が一番やりたりダンスはどんなものなかを探してみてはいかがでしょうか。