アメリカで子供を育てるのは大変?日本とアメリカの学校の違い
2018.7.5
アメリカに子供を連れて移り住む場合に、心配になるのが子供の学校のことですよね。
では、子供をアメリカの学校に通わせるのであれば、親はどんなサポートが必要になるのでしょうか?
また、子供をアメリカの学校に通わせることのメリット・デメリットとはどんなことでしょう?
そこで、子供をアメリカの学校に通わせることについて、日本とアメリカの学校の違いなどまとめてみました。
この記事の目次
子供をアメリカの学校に通わせるなら、英語力のサポートが必要!
アメリカの学校に子供を通わせる場合は英語力が大切ですが、それには「生活英語力」と「学習英語力」の2つがあります。
「生活英語力」とは日常生活で必要な英語力で、「学習英語力」は学校の授業で必要な英語力です。
アメリカの学校に通うとなると、授業についていくための英語力が必要となります。そのため、両親は英語の読み書きをしっかりと教えてあげるようにしましょう。そうしないと子供が自信を失くしてしまうかもしれません。
「生活英語力」については、学校で友達と話をしたり、テレビを見ることで身についてくるでしょう。積極的に友達と話すタイプの子供やスポーツなどの特技を持っている子供であれば、生活英語力も早く習得できるとも言われていますが、それでも日本語と同じように友達を話せるようになるには約2年はかかるでしょう。
しかし「学習英語力」については、両親のポート次第ではもっと短期間に習得することができます。ネイティブと同じくらいになるまでには時間がかかりますが、努力次第では1年で身につけることができるかもしれません。
まずは「学習英語力」をつけるようにしましょう。
子供をアメリカの現地学校に通わせるときのメリット・デメリット
子供をアメリカの現地学校に通わせることで得られる一番のメリットは「言語の習得」でしょう。約2年も滞在すれば、生活に必要なレベルの英語力を身につけることができるでしょう。
さらに北米では移民が多いため、第二言語としての英語のクラス(ESL)が設けられていることが多いようです。日本人のように母国語が英語ではない生徒を集め、第二言語として英語を話せるように指導してくれるのです。これもメリットの一つでしょう。
しかし、いきなり現地学校へ行かせるとなると子供にとっては大変でしょう。最初のうちはストレスに感じるかもしれません。
また、日本語を話す機会が減ってしまうため、将来日本へ帰国する予定がある場合は、同じ年齢の日本の子供よりも日本語が上手に使えないことも考えられます。
現地学校へ通うことで英語力を習得できるメリットはありますが、子供にとってそして親にとっても負担が大きくなってしまうことがデメリットと言えます。
アメリカの学校に通う子供には宿題が多い?
日本でも小学校低学年から宿題が出されるようになっていますが、アメリカの学校となるとその量が違うようです。
公立の小学校の場合でも、何時間もかけないと終わらないくらいの宿題が出されるようです。そして最後や親がチェックしてサインしなければならないと言います。
小学校だけではなく、プリスクールからアクティビティーシートのような親と一緒に行うものが出されているとも言います。しかもそれが高校まで続くことになります。
そうなると、子供だけではなく親も英語がわからないと宿題を手伝うこともできません。
ある人の小学校低学年の子供の場合、月曜日に国語、算数、理科、社会すべての教科の1週間分の宿題が出されて金曜日に提出するというパターンになっているようです。これであれば習い事が入っていても他の日に多めにするなど調整できるのでやりやすいようです。
日本の小学校とアメリカの小学校の違い
日本の小学校とアメリカの小学校の、いろいろな面での違い
- まず入学式がありません。アメリカの場合はクラス分けで自分の子供のクラスを確認し、親がその教室へ連れて行く。日本の小学校の入学式でわが子の姿に感動!といったようなことはないようです。
- 日本であれば入学式の時に教科書をもらいますが、アメリカの場合は教科書もノートも使いません。高学年になれば教科書もあるようですが、低学年のうちは先生が用意したプリントなどを使って勉強するようです。
- さらにえんぴつや消しゴムも自分で用意する必要はないようです。日本であれば筆箱に入れて家から持参しますが、アメリカの場合はすべて学校が用意してくれます。
- 勉強する科目にも違いがあります。州や市の財政にもよりますが、学校によっては財政難により体育や音楽の科目がない、または音楽はあっても体育がないというようにどちらかしかないと学校もあるようです。
アメリカでは学校の遠足に親が一緒に行くのもアリ!?
アメリカでは、授業参観のスタイルにも違いがあります。
日本では参観日の日程が事前に案内されますが、アメリカの場合は希望した日に授業参観ができるのです。さらに、給食も親と一緒に食べることができるのです。
また、学校の遠足に親が一緒に行くということも可能です。日本であれば幼稚園などで親が一緒に行くこともありますが、小学校や中学校の遠足(中学生は嫌がることが多いようですが)でも一緒に行くことができるのです。
これは親のボランティア活動の一環ということのようですが、これが子供を育てることになるという考え方のようです。
日本であれば募集しても参加者不足になりそうですが、アメリカの場合は親が積極的にボランティアに参加しているので人員不足になることはないとか。
また、アメリカではPTA活動も活発なので、日本のように役員を決めるときにもめるということもないようです。
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