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神棚の掃除は女性がしてはいけない!?その真相に迫る!

2018.5.26

「神棚の掃除は男性がするものであって女性は触ってはいけない」といった言葉を聞いたことありませんか?

でも女性しかいない家庭もありますし、そもそもどうして女性が神棚に触ってはいけないと言われるのか理由も気になります。

そこで今回は、「神棚の掃除は女性がしてはいけないのか」の疑問について調べてみました。神棚の掃除方法も合わせてご覧ください。

神棚の掃除は女性がしてはいけないって本当?

「神棚には女性は触ってはいけない」「掃除するときは男性が行うもの」などという話を聞いたことはありませんか?実際にその習慣に倣って、男性が掃除しているというご家庭もあるようです。

なぜ、そのように言われているのかというと、

  • その家の守り神は、その家の当主である男性が手入れをするもの
  • 神棚に祀る神様は『天照大神』という女性の神様。女性が手を触れると嫉妬されてしまい、よくないことが起こる

など、さまざまな理由があるからとされています。しかし実際のところ、地域によっては女性が行うというところもありますし、そもそも男性がいないという家もあります。

『天照大神』を始めとして、有名な神様には女性が多いとされています。また、神道祭祀の頂点である天皇には、過去には女性天皇もいらっしゃいました。そのようなことから、「女性は穢れている」「女性が手入れをすると嫉妬して災いが起こる」などという考え方は合わないような気がします。

近年では、女性の神主さんも増えてきています。女性禁制の神社も残っているようですが、今は少数派になりつつあります。そのような神社の神様を祀っていないのであれば、女性がお世話しも問題ないと言えるでしょう。

神棚の掃除は女性でも大丈夫!掃除の手順は?

まず、洗面器やボウルに水を張り、大さじ3~5杯の清酒を入れたものを用意します。掃除用の雑巾や手ぬぐいなどをその水で浸し、しっかりと絞って水気を切りましょう。

次に、神棚にお参りをします。二拝礼、二拍手、一礼をし、「只今よりお掃除させていただきます。お障りなきよう、よろしくお願い致します。」と申し上げたのち、掃除開始です。

まずは神棚の、お社の内側から拭いていきましょう。隙間などにほこりが溜まっている場合は、ハンドモップやエアポンプなどでほこりを取り除いてから、先ほどの雑巾などで拭きましょう。水拭き後は、乾いたぞうきんなどですぐにからぶきをします。(水を含んだままにすると、カビてしまったり木が歪む原因となります。)

お社の内側が終わったら、お社の外側、お社を置いている棚の順に、先ほどの手順と同じように拭いていきます。お水や榊などを入れている器は、洗剤できれいに洗浄して、新しいお水や榊などを入れてましょう。

掃除が一通り終わった後は、新しいお札を入れます。お札に触れる際は、必ず手を洗って清め、息がかからないように気を付けましょう。

男性女性問わず、神棚を掃除する際に気を付けたいこと

神棚の掃除を始める時は、必ず身を清めてから行いましょう。自分の中にネガティブなエネルギーや邪気などがある状態で神棚に触れると、その負のエネルギーが神棚に移ってしまうことになるからです。神社で参拝するときと同様、家で御手水を行います。肘から指先に向かって水で洗い流し、自分の体内から邪気が抜けていくようなイメージをしながら行います。

身を清めた後は、必ず神様にご挨拶をします。祝詞を奏上できるという方は、祝詞を唱えてから挨拶するといいでしょう。

神棚の掃除をするときは、粗雑に扱ってはいけません。人間より下になる置き方はいけないとされっているため、床に置くことは絶対にしてはいけません。また、使い古しの雑巾や手ぬぐいを使うのもNGです。汚れた雑巾で拭かれるのは、人間でもいい気持ちはしませんよね。ですから、掃除用具は新しいものを使用しましょう。

神棚を掃除する時は神様の住まいである宮型を置く場所に注意!

神棚は、人間よりも高い位置にあります。その神棚を掃除するとなると、一度移動しなければ掃除しづらいですよね。この時に注意したいことを、いくつかご説明いたします。

まず、神棚にある供物や榊立て、灯篭などは倒れたら危ないので、必ず下におろします。次に宮型ですが、これは神様の住まいになります。宮型を移動するときは、床の上に直接置いてはいけません。物理的に踏んだり躓いたりして危険という点もありますが、「神棚を見下す」ということが失礼にあたるからです。宮型を移動した時は、必ず白い半紙を敷いた机か台の上に移動させるようにしましょう。

お札に触れる時は、必ず白い半紙を口でくわえます。これは、お札に息がかからないようにするためなのです。一時的に机や台の上に置くときは、宮型と同様に白い半紙の上に置きましょう。

最近の宮型は、繊細な彫刻がされているものや装飾品があるものが出てきています。細かい部分は壊れやすくなっているため、柔らかいブラシで軽くほこりを落とすか、パソコンの掃除用の「エアーブラシ」を使うと細かい部分のほこりを取ることができます。

神棚の掃除は、苦痛にならない頻度で行いましょう

神棚の手入れや掃除は、毎日行うととても大変です。神棚にほこりが溜まらないように毎日掃除を行う方がいいのですが、実際行い続けるのは難しいでしょう。掃除が苦痛になってしまっては、設置しておく意味もなくなってしまいかねません。

神棚のお手入れは月に2回、1日と15日に行うことにするといいでしょう。毎月1日と15日は『神様の日』とされており、参拝するととてもご利益があると言われています。そのため、これらの日に神棚のお神酒や榊、山海の物をお供えするのが一般的とされています。そのタイミングで掃除を行うと、苦痛なくすることができるのではないでしょうか。

しかし、米・塩・水の3つはできるだけ新鮮のものが望ましいとされているため、毎日取り替えるようにしましょう。

この記事の編集者

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