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母子家庭で社会保険に加入したいけどパート勤務でも可能なのか

2018.5.20

母子家庭が急増する中、その多くの就業形態が短時間勤務のパートです。子供が病気になったときや、子供の行事に合わせやすいなどのメリットはありますが、保険の問題は無視できません。

保険料の半分を会社が負担してくれる社会保険に加入したいところですが、パート勤務でもそれは可能なのか知りたいところです。

社会保険に加入できる条件も合わせてご覧ください。

母子家庭でも社会保険に加入できる?パートでは?

社会保険というのは会社で働く人が加入する保険の総称になり、健康保険、厚生年金保険、労災保険、雇用保険、介護保険の事になります。

社会保険に加入するのにはいろいろなメリットがありますが、一番のメリットは保険料の半分を会社が負担してくれるという事だと思います。

もし、保険料が3万円であれば自分で払う金額は1万5千円になるのです。母子家庭の場合にはとても嬉しいことですよね。

母子家庭の場合には子供に何かあれば休まなければいけないなどの理由でパートで働いている人も多いと思います。

パートで働いている場合にはそこまで給料も期待できないでしょう。その少ない給料から国民健康保険や国民年金保険などのお金を支払うのはとても厳しいと思います。

これらの保険料を会社が半分負担してくれるなら社会保険に加入していと思いますよね。

しかし、この社会保険はパートで働いていたとしても入ることができるものなのでしょうか?

パートの場合では労働時間が週に20時間以上、正社員の4分の3以上で雇用契約期間が一定期間以上あれば社会保険に加入することができます。

法律上はこのようになっていますが中小企業の中には遵守していない所もあるので気をつけましょう。

パートでも条件を満たしていれば入ることができるので会社に確認してみましょう。

母子家庭なら入って安心な社会保険、勤務時間が短いパートは難しい?

社会保険に加入すれば半分は会社が支払いをしてくいれるので助かりますが、そもそも社会保険と国民健康保険の違いというものをしっかり理解しているでしょうか?

社会保険は協会けんぽや各社会保険組合で運営されているのに対して、国民健康保険は市区町村役場が運営しています。

なので、それぞれで加入の条件は違います。社会保険の加入の条件は会社で働いている正社員、また正社員の4分の3以上の勤務、週に20時間以上ある非正規雇用の社員になります。

勤務時間の短いアルバイトやパートは加入できないのでこのような場合には国民健康保険に入らなければいけなくなります。

国民健康保険の加入条件は社会保険やその他の保険制度に加入していない人、自営業の人などになるのです。

また扶養という言葉をよく耳にすると思いますが、国民健康保険と社会保険では扶養に対する扱いも違います。

国民健康保険には扶養というものはなく世帯内の加入者の数によって保険料が決まります。

ですが、社会保険の場合は扶養の人数が何人いても保険料は変わらないのです。

母子家庭でパート勤務でも社会保険に加入できる条件とは?

働く時間が短い、収入が少ないなどの理由で社会保険に加入していないパート社員の方も多くいるのではないでしょうか?

社会保険に加入できない場合には自分で国民健康保険と国民年金を支払っていると思います。ですが、社会保険に加入することができれば保険料の支払いをかなり減らす事ができます。

この社会保険に加入するための適用条件が平成28年に拡大されたので社会保険の加入について確認してみましょう。

社会保険の加入の条件は、週に20時間以上の勤務がある場合、月の給料が8万8千円以上あり年収106万円以上ある場合、勤務期間が1年以上、従業員が501人以上の企業になります。

パートでも社会保険に入ると良いことがたくさんあります。条件を確認して今一度自分の働き方について考えて見てくださいね!

母子家庭なら国保より社会保険がやっぱりお得?

社会保険に加入するのは損だと考える人もいるようですがそんなことはありません。

何度もいいますが社会保険は会社が保険料の半分を負担してくれます。将来年金をもらうために払い込む保険料が通常の半分で済んでいるということです。なので決して損にはならないですよ。

社会保険に入っているのと国民年金を支払っているのとでは将来もらえる年金に違いが出ます。

社会保険に加入し厚生年金になっている方が将来もらえる年金の額は大きくなり保障の範囲も広いです。

国民年金に加入していて万が一なにかあった場合には残させれた家族が遺族基礎年金をもらう事ができるのですが、厚生年金に入っている場合には遺族基礎年金にプラスして遺族厚生年金をもらう事が出来るのです。

年金受給の年齢になったときも場合によっては国民年金の2倍ほどになることもあるくらい将来に差が出るのです。

勤務形態がパートの母子家庭は多い!少しでも収入を安定させるには?

母子家庭の場合は収入が安定しない事も多いと思います。そこで少しでも収入を安定させるために出来る事をご紹介します。

働き方にもよりますが、厚生年金に加入出来れば保険料を安く抑える事ができ支出を減らすことができます。厚生年金に加入出来れば将来の給付額も大きくなるので入れる場合は入るようにしましょう。

資格を取って時給が高い仕事に付いたり、資格手当を支給してもらえば収入がアップします。

資格を取るときには受講費用の一部が支給される教育訓練給付金制度が利用できるものがおすすめです。

この記事の編集者

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