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電力会社に就職するなら大学卒?仕事内容による違いとは

2018.5.14

安定していると言われているインフラ系の業種。そのため、大手電力会社へ就職したいという大学生も多いようです。

しかし、電力会社の仕事と言っても事務系と技術系があるため、大学卒が必ずしも有利だとは言えないようです。

では、電力会社への就職に有利な学部や資格はあるのでしょうか?その仕事内容などから調べてみました。

電力会社に就職したい!大学の学部は関係アリ?

電力会社の仕事といってもその内容は多岐に渡ります。
新卒の採用試験でいうと、大抵は「技術系」と「事務系」に分けて実施されますが、技術系では、土木建築、経営企画、情報通信、技術提案営業、配電、流通、火力、原子力といった仕事に携わることになります。
事務系では、人事や総務、経理を始め、事業推進や公報、営業、海外事業など仕事内容はさらに幅広くなります。

いずれにしても、大学や大学院、高等専門学校や短大といった学歴を持つ人を対象としている場合が多く、応募資格が満たしていれば誰でも応募できます。

入社後は学歴に関係なく、発電所や営業といった現場の仕事からスタートし、それから個々の能力や適性に応じて配属が決まってきますが、能力が適正の評価が高い場合は、入社時点から本店での企画や管理業務に就くことができるようです。

事務系の場合は学部や学科不問となっている場合が多いですが、専門職系の場合は、学部や学科が指定されることがあります。

高等専門学校生も基本的には技術系区分で募集されるので、機械や土木といった専門について学んだ人が対象となります。
ただ最近は、物理や数学といった理学系の学生を募集することも増えてきました。

大学卒じゃなくても電力会社への就職は可能?その仕事内容とは?

電力会社は、火力・水力・電子力などの発電所で電気を作り、それを電線を通して各家庭などに供給する仕事です。
電力会社スタッフは発電所や営業所などで、電気のことから電気製品の販売までさまざまな仕事を行っています。

発電所では技術系スタッフが仕事を行っていますが、中央制御室で監視をしたりパトロールを行うなど、プラントがストップしないよう目を光らせています。

事務系が活躍する営業所では、電気の契約全てを取り扱っています。
資格を必要とすることもあり、電気主任技術者やエネルギー管理士の資格があれば、電気の供給業務に携わることができます。

電力会社に勤務するために特別な資格は必要ありませんが、技術系の仕事に就くのであれば、工学系の学部か学科で学び、専門的知識を修得する方が得です。実際にそういった方が多く働いています。

会社に入ってからも資格取得できますが、予め資格を取得していれば採用の際も有利になります。

大学を卒業して大手電力会社に就職したけど…私は退職しました

大学を卒業して大手電力会社に就職できても、希望の部署に付けるかどうかはわかりません。
新入社員のころは支社や営業に配属され、お客様対応を主に行います。検針や電気料金の回収、契約の受付などを行いますが、大卒であってもこういった仕事を最低3年程度はやらなくてはなりません。

そしてこの3年間の間で社外で適用するスキルを身に付けることなく、退職を選択してしまう人もいるのです。

今は大手企業であっても経営破たんをしてしまう時代です。
大規模なリストラを敢行することもあります。もし今の会社を辞めてしまったら自分に何が残るのか、これも視野に入れて今いる会社でスキルを磨くことが大切なのです。

電力会社の仕事では、部署以外のスキルがあまり見に付かないのが欠点です。
燃料部や企画部といった限られた部署に付く人数も限られていますので、危機感も持ちやすく退職してしまうのです。

社外でも活かせるようなスキルが身に付く環境で働きたい!そういった思いが強くなり、結果的に大手電力会社の職を捨ててしまうのです。

電力会社と公務員・・・年収が多いのはどっち?

電力会社と公務員の年収がどのくらい違うのかも気になるところ。

某県を例にすると、県職員の年収が平均年齢43.2歳で平均年収677万円となっています。一方の電力会社ですが、平均年齢が43.6歳で平均年収が777万円という結果に。
同じ年齢でも、電力会社の方が約100万円ほど高いことになります。

また、他の県の電力会社を見てみると、県職員の平均年齢が43.6歳で平均年収686万円、電力会社の平均年齢42.6歳で平均年収は758万円という結果がでました。
こちらも電力会社の方が上回っていることがわかります。

こうしてみると、電力会社は地方自治体の公務員よりも高収入であることがよくわかります。やはり事業基盤が確立されているからでしょうか。
同程度の平均年齢でありながら、公務員よりも収入があり、年収以外にも福利厚生などが充実している場合もあるため、待遇はもちろん、数値以上に地方自治体の公務員よりも恵まれているのではないでしょうか。

電力会社やガス会社に就職するために有利な資格とは?

電力会社であれば、3種・2種・1種がある電気主任技術者の資格でしょう。
施設に対してどの程度の電圧を用いることになるか、ということによって資格保有者を配置するものなので、電力会社にとてはとても大事な資格になります。
最も難しいのは1種になりますが、電力会社で勤めるならぜひとも取得しておきたいところです。

もう一つは電気工事士。こちらも2種・1種がありますが、電気主任技術者と同様、電力会社ではあると有利な資格になります。

一方のガス会社の場合は、ガス主任技術者、管工事施工管理技士、普通第一種圧力容器取扱作業主任者、高圧ガス製造保安責任者(甲種機械、甲種化学、甲種冷凍)などの資格があると有利でしょう。

ただ資格がないから採用されないわけではありません。あくまでも有利になるというだけです。
研修や実務を重ねることで知識も身に付きますし、就職後何年かしてから取得する人もたくさんいます。
とはいっても、資格があると面接の際にアピールすることができるため、できるなら取得しておくべきでしょう。

この記事の編集者

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