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大学をスポーツ推薦で進学。学力は伴っているのか問題について

2018.5.7

スポーツ推薦で大学に行くと、世間にはなんとなく「運動で大学に行ったんだから、勉強はできないだろう」的な空気があると思いますが、実際はどうなのでしょうか?

何を基準に、学力が低いと言われているのかはわかりませんが、今の時代は文武両道ということもあり私の周りにいるスポーツ推薦の人たちは、勉強もスポーツもハイクラスの人たちばかりです。
ゆとりといわれる時代ではありますが、今のスポーツ選手を代表するアスリートは語学も堪能な時代です。

大学進学をスポーツ推薦によって行う場合の、メリットとデメリットについて、ご紹介します。

大学進学をスポーツ推薦でする人の学力って?

スポーツ推薦で進学すると運動能力が抜群に優れていると言うイメージがありますよね。
一昔前なら、スポーツができれば学力は2の次だとしても大学への進学が可能だったかもしれませんが、今の時代は何か一つできれば大学へ行けるということはまずないでしょう。

また、世界で活躍するようなトップアスリートに東京大学を現役で合格できるような頭脳が必要でしょうか?
今の時代は文武両道と言われていることもあり、スポーツだけでなく勉強も同じように優れている人が多い時代になっています。

さらにはスポーツのできる人は、仲間同士と協力していく力を持ち合わせており、コミュニケーション能力もあることが考えれます。

スポーツで進学しても、名の高いも名門校などの大学を卒業できたのなら、こそれなりの学力も伴っていると言えるでしょう。

大学の進学をスポーツ推薦で決めるメリットとは?学力ってどの位必要?

大学の進学をスポーツ推薦で決める一番のメリットは受験をしないということではないのでしょうか?

もちろん、高校生活での学力が低い場合にはいくらスポーツ推薦で大学へ進学したくとも無理な場合もあります。
ですから、勉強をしなくてもいいと言う訳ではありません。
受験勉強の追い込みをしなくてもいいというだけです。
ですが、勉強とスポーツの両立を日々行わなければならないので、そう簡単な事ではありません。

勉強とスポーツの両立ができなかった人は、スポーツコースやスポーツ学科のある大学への進学になるかと思います。
ですが、この場合、大学の4年間は絶対にスポーツを続け、成果を出し続けなければなりません。
また、特待生での大学入学なら、授業料が免除になることが大半です。
ですがこれもまた、大学4年間はそのスポーツをし続け、一定の成果を上げなければなりません。

なのである程度の学力はなければ推薦は難しいこともあるのです。

大学進学をスポーツ推薦でした場合に就職は有利?学力は?

一昔前の体育会系のつながりは強く、大学の先輩が就職への道筋をつけてくれたり面倒をみてくれたものです。

日本の会社は、仕事を努力と根性で成し遂げると言った風潮があり、体育会系の学生は優遇されました。

ですが、現代では努力と根性よりも頭脳明晰な学生が求められています。
ところが、今はちょうど「ゆとり教育で」育った世代です。

勉強もゆるく、体育会系の根性もないとなると、企業は頭を抱えてしまいますよね?
なので、最近はスポーツ推薦で大学進学した学生を集めようとする動きもあるようです。

小さい頃からスポーツをしていると、ある程度の礼儀作法や目上の人との付き合い方などはおのずと身についているものです。

今の新入社員で頭を悩ませるのは、言葉使いや礼儀作法だと聞きます。
こういったことは小さなころからの積み重ねですから、研修を1週間行ったくらいではすぐにできるようにはなりません。

その点、体育会系で育ってきた子は小さなころから礼儀作法や上下関係については、肌で感じながら育ってきていますから、一から教育する必要がない為、就職する際に有利となることがあるのです。

高校への進学もスポーツ推薦でするなら、デメリットも考えよう。

スポーツ推薦の最大のデメリットは、ケガなどでそのスポーツが続けられなくなってしまうことです。

また、スポーツ推薦で集められたトップ選手の中で思うように成績を上げることができなかったり、先輩や顧問の先生と折り合いが悪くなってしまうということもあります。

下級生にレギュラーを奪われモチベーションが下がってしまったり、先輩からの要求が強くスポーツに打ち込むことができなくなってしまうこともあります。

この場合、学費免除というメリットも得ることができないだけならまだよいのですが、結局中退せざる終えなくなってしまうこともあるのです。
こうなると、スポーツ推薦最大のデメリットになってしまいますよね。

スポーツの強豪校で生き抜くということは、それなりの覚悟と図太さが必要になってくるのかもしれません。

推薦入学者は就職活動に不利ってホント!?

「○○大学○○学部卒業」

こういった、肩書だけで就職する時代では、なくなってきているのかもしれません。

スポーツの有無にかかわらず、就職はあくまでも一個人を面接します。

その中で、スポーツで活躍することができれば強みになりますよね?
でも、スポーツだけしていたということでは企業も採用はしないでしょう。

一個人の強みとして、スポーツがあるだけで、スポーツで成果を上げただけではなんの評価にも値しないのかもしれません。

スポーツをしている子供を見ていると、コーチや監督は絶対的な存在ですから、何の疑いもなく指示を受け入れます。

ですから、就職して上司の指示を的確に聞き入れ遂行したり、仲間意識をもってプロジェクトをすすめたりすることに向いていると思います。

企業も簡単な物事の考え方はしません。
面接に落ちた時に「スポーツ推薦での進学だったからだ」と思い込むことは簡単ですが、「スポーツ推薦で進学した」こと以外の自分の強みをもう一度考え直してみる必要があります。

この記事の編集者

INTELIVIA

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