車がもし定員オーバーで交通事故を起こした場合の保険金の謎
2018.4.27
乗車定員が5名の車に6名乗っていたなど定員オーバーの状態で交通事故を起こしてしまった場合、保険金が支払われるのかどうか・・・気になりますよね。
定員オーバーの場合の保険金の支払いについて、各保険会社はどのように定めているのでしょうか?
定員オーバーは交通違反ですが、保険金の支払いとの関係はどうなっているのかついて詳しく調べてみました。
この記事の目次
車に定員オーバーの状態で乗っていた場合、保険金はどうなる?
車に乗車人数は決められていますよね。この人数をオーバーしている状態で交通事故を起こしてしまった場合保険金は支払いされてるのかとても気になりますよね。
基本的に保険金は支払いになります。定員オーバーだとしても正規の乗車装置、該当装置のある室内に搭乗していたものは保障の対象になるのです。
しかし、支払いになるのはあくまでも正規の乗車装置、該当装置のある室内に搭乗していたものになるので、きわめて異常、危険な方法で搭乗しているものや、隔壁等により通行できないように仕切られている場所などの場合には保険金が支払われない事もあります。
多いのはトランクへの乗車だと思います。トランクは正規の乗車装置、該当装置のある室内に搭乗していたものではないですよね。なので保険の支払いの対象外になる可能性もあります。
また、定員オーバーはそもそも交通違反です。違反点数1点の反則金6000円になります。
決められた人数が守られていないと制動距離が長くなったりシートベルトが足りないなど危険なこともあるので必ず守るようにしましょう。
定員オーバーの車が危険な運転をしていた場合は、保険金が支払われない場合も
車に乗る人数をオーバーしていた場合道路交通法で取り締まりにあいます。しかし、この状態で事故をおこしても必ず保険金が支払われないという事はありません。
上でも説明しましたが、自動車の保険では「正規の乗車装置または当該装置のある室内に搭乗中の者」が保障されるとされています。
なので定員については記載されていないのです。道路交通法違反と自動車保険の免責にはなんの関係もないという事です。
しかし、うえでも説明したように危険な乗り方をしていたり、正規の乗車装置のない場所に乗っていた場合定員オーバーにかかわらず保険金が支払われない場合もあります。
正しく座席に座っていれば定員オーバーで乗っていたとしても保険金は支払われるという事です。ですが、保険金が支払われるからといって定員オーバーで乗ってもいいというわけではないので違反しないようにしましょうね!
保険金が支払われない定員オーバーの車の「危険な運転」とは?
定員オーバーで乗っていたとしても正しく座席に座っていれば保険金の支払いはあり、危険な乗り方をしている場合には定員オーバーでなくても保険金の支払いがないこともあります。
この危険な運転とはどんな事をさすのでしょうか?
危険な運転とは、酒酔い運転やハコ乗りなどになります。例えば、4人乗りの車に、運転席に1人、助手席に1人、後部座席に3人という乗り方であれば危険な運転とはみなされず保険金の支払いの対象になります。
しかし、運転手が飲酒をしていた場合や運転手が子供を抱えて運転していたなどという場合には危険運転とみなされる事もあります。
危険運転とみなされると保険金の支払いの対象外になることもあるので気をつけてくださいね!
軽自動車に定員オーバー(5名)で乗車した場合の例
自動車保険の搭乗者傷害保険は搭乗者の人を保障するもので定員オーバーの場合でも対象でしたが、通路や荷台などについて「極めて異常かつ危険な方法で搭乗しているものは除く」と後から改定されました。
この規約によって乗り方によっては保険金の支払いの対象外になることがあります。
保障される場合の乗り方は、バンタイプの車で車室と連続した荷台の場合。座席を倒して荷台にしている場合、ルーフ屋根の上の車室、座席を移動させて作ったスペースシートなどです。
保障されない乗り方は、車室と荷台が壁で区切られている車の荷台に搭乗している場合、ボンネットやルーフ屋根の上、窓枠に腰かけて乗っている場合などになります。
任意保険の解釈によっては対象外になることもあるので車に乗るときには、決められた人数だけにしシートベルトやチャイルドシートをしっかり着用して乗るようにしましょう。
定員オーバー違反の場合の罰金はいくら?
車に乗る人数は決められていて決められた人数よりも多く乗る場合をよく定員オーバーと言いますが、正確には定員外乗車違反です。
この時に注意が必要なのが12歳未満の子供の乗車です。12歳未満の子供の乗車どのように計算しているでしょうか?
12歳未満の子供は3人で2人として計算します。そして気をつけるべきは2人の時です。12歳未満の子供が2人の時は2人のまま計算するのです。
幼児であっても小学生であっても数え方は変わりません。12歳未満かどうかが関係するので計算を間違わないようにしましょう。
定員オーバーすると乗員分のシートベルトがないので着用できなくなりますし、想定以上の重量で制動距離が長くなったり車両の操作に影響があることもあり重大な事故の原因になることもあります。
また、上でも説明したように定員外乗車違反で取り締まりに合う事も考えられます。定員オーバーして良いことはありません。
事故を起こさないためにも車に乗る人数は必ず守るようにしましょうね!
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