学級崩壊の原因は?小学校の学級崩壊が起きてしまう理由
2018.6.22
今では深刻な問題となっている学級崩壊。小学校の高学年になると学校で1クラスは学級崩壊してしまうクラスも出てくるそうです。ですが、最近では高学年だけでなく低学年でも学級崩壊しているクラスがあるそうです。
学級崩壊が起きてしまう原因は一体何なのでしょうか。学級崩壊をさせる子供たちが訴えていることって?
そこで今回は、小学校の学級崩壊が起きる原因についてお伝えします。
この記事の目次
小学校の学級崩壊の原因は主に2つある
小学校で学級崩壊が起きてしまうのには以下の2つの原因が考えられます。
小学校の学級崩壊の原因は勉強のストレス
毎日毎日勉強ばかりしている子供たちが今の世の中にはたくさんいます。
小学校の高学年くらいになると、約半数以上の子供たち、都心ですと8割以上の子供たちが塾に通っています。
学校で勉強をした後すぐに塾でも勉強をするという、遊ぶ時間もない忙しい時間を過ごしているのです。
塾が終って帰宅すると、今度は宿題をしなくてはなりません。寝る時間は深夜12時をまわってしまうことも普通にあるようです。
土日も塾で模擬テストを受けるという生活は、大人であっても辛いですよね。
小学校の学級崩壊の理由は成績が優秀な生徒たち
学校の授業で習うものは、すでに塾で習っているため学校の勉強身が入らないという子供もいます。授業を聞かなくてもテストが出来なくなるわけではないので、真面目に授業を受けるのがつまらないと感じてしまうのです。
塾でのテストの気を抜くと順位が下がってしまいます。そこで、そのストレスを学校で発散しているのです。
成績が優秀な子ほど学校の授業が簡単に思ってしまいます。また、親や塾から期待されていることから、その期待もストレスに感じていることもあります。
学級崩壊の原因・小学校低学年と高学年の原因
小学校の低学年と高学年では学級崩壊が起きてしまう原因が異なります。
学級崩壊の原因、小学校低学年の場合
低学年の学級崩壊はそれぞれが自分の考えを主張したりわがままを言うことが原因で起こります。
「私にかまって!」という気持ちから来るもので、先生がそのことを注意すると「あの子ばかりひいきしている」とか、「悪いことをして先生に構ってもらおう」という気持ちから学級崩壊が起きてしまいます。
学級崩壊の原因、小学校高学年の場合
高学年の学級崩壊は「ストレス」が原因で起きることが多いです。勉強に対してストレスを感じていたり、大人が子供に押し付けてくる正論に対しての反発が原因で起きてしまいます。
東京都の場合、約8割の子供たちが私立の中学校を受験しますので、塾でも学校でも勉強をしなくてはなりません。
塾で習った勉強を学校でもう一度習うのは面白くないですし、友達と常に比べられ、競争しなくてはならないことにストレスを抱え、そのストレスを自分のクラスで発散することで学級崩壊が起きてしまうのです。
小学校の学級崩壊の原因は家庭にあることも
学級崩壊が起きてしまうことの原因が家庭にあることもあります。
家族で食事をしている時、親が子供に対して無責任な発言をしてしまっていることもあるのです。
親が誰かの批判をオブラートに包まない言い方でしてしまうと、それを聞いている子供は親のように他人を非難するようになります。
また、「あの子のここが悪い」とか「あの先生の授業はダメだ」というような発言を親がしていると、それを聞いて子供は「自分は悪くないけど周りが悪いんだ」と考えるようになります。
親は何気なく雑談をしているだけのつもりでも、その言葉が子供に大きな影響を与えてしまっていることもあるのです。
親のこうした発言を聞いて、子供の心理が歪んで成長し、その結果学級崩壊を招いてしまうこともあります。
家庭が学級崩壊の原因を作っているのです。
学級崩壊で学校が動いてくれない時は
学級崩壊が起きてしまうと、最終的な段階になると学校も腰を上げて対策を取るようになります。もし学校が動かないようであれば、保護者が動くという気持ちで臨むことが大切です。
小学校の6年間というのは、子供が過ごす中でとても長い時間になります。小学校に通うことで、社会に属するということや規則を守るといったルールを身に付けていきます。
子供同士が関わることや先生と関わっていくことで、自分がどの立ち位置で生活していくのかを学ぶようになります。
腹の立つことや理不尽な事とも向き合って、解決していかなくてはなりません。それを自然と学んでいくのが「学校」という場所です。
学校生活にトラブルは付き物ですが、学級崩壊が起きてしまうクラスでは常に問題が絶えず、場合によっては授業も成り立たなくなってしまいます。
親が出る場面が早すぎても問題ですが、子供の様子をしっかりと見守って学校生活に対して関心を持つことが大切です。
学級崩壊をしている子どもたちが求めていること
学級崩壊の原因を作っている子どもの中には、担任の先生に対して何かを求めていることもあります。
子供が先生に暴言を吐いたとしても、学校に来ているのですから先生に話を聞いてもらいたいのかもしれません。
甘えたいという気持ちが隠れていることもあります。先生も辛いと思いますが、子供のそういった気持ちに気が付いてあげてください。
担任の先生が子供たち一人一人と向き合うことが出来たら、きっと学級崩壊は少しずつおさまっていくでしょう。
子供の意見を一方的に聞くだけではなく、先生の意見も子供にしっかりと伝えてあげてください。お互いがどんなことを考えているのかを伝え合いましょう。
子供は先生から一方的に意見を押し付けられると嫌な気持ちになることもあります。先生と生徒のお互いの性格を理解しあい、先生は自分の悪いところを自分から改善していくような姿勢を見せましょう。
先生は子供の事を褒めてあげたり、認めてげることが大切になるのです。子供のたち一人一人のことを理解してあげて、子供の個性を生かすようにしましょう。
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