幼稚園教諭と保育士どっちが大変!?資格や仕事内容の違い
2018.4.19
幼稚園教諭と保育士、どっちを目指すか悩む人も多いのではないでしょうか?
どちらも素晴らしい職業であり、やりがいもありますよね。
ただ、幼稚園教諭と保育士ではなるための資格の違いや仕事の内容にも違いがあるそうです。
そこで、幼稚園教諭と保育士の違いについてまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
この記事の目次
幼稚園教諭と保育士、どっちになりたい?資格の違い
幼稚園教諭と保育士、似ているようですが、必要な資格も取得方法も別々です。
保育士の資格を取得するためには、4年制大学や短大、専門学校の保育士養成コースの課程を修了し卒業しなくてはいけません。どこを卒業しても、基本的には同じ保育士免許を取得することができます。
それ以外の方法は、国家試験である保育士試験を受験して合格するしかありません。
そして幼稚園教諭免許状を取得するためには、4年制大学・短大の保育科など幼稚園教諭免許状が取得できる課程を修了して卒業しなくてはいけません。
保育士免許と違って取得できる資格の種別は違い、4年制大学を卒業した場合は一種、短大卒業の場合は二種、大学院修士課程修了者は専修となっています。
保育士資格と幼稚園教諭の資格を両方とも取得することができる学校もあります。2つの資格を持っていれば、「認定こども園」への就職も可能になります。
どちらか一つしか持っていない人は、ぜひもう一つの資格にも挑戦してみましょう。特例で取れやすくなっているようです。
幼稚園教諭と保育士はどっちが大変?
幼稚園教諭と保育士・・・勤務時間で比較すると保育士の方が大変かもしれません。
一般的に幼稚園は月曜~金曜まで、降園時間も14時頃となっていて、残業も比較的少ないように感じます。
しかし保育園は、月曜~土曜まで、そして時間も幼稚園よりも遅く19時頃までというところもあるでしょう。幼稚園のように夏休みや冬休みもありません(幼稚園でも延長保育や長期休暇期間の預かり保育を実施しているところもありますが)
では、仕事内容で比較するとどうなのでしょうか?
私立の幼稚園になるとバスでのお迎えもあるので、朝早くから働く場合もあるでしょう。保育園とは違い研修会等に参加する場合もあります。さらにその研修会は土曜日や日曜日に開催されることもあるので、休日であっても出勤しなくてはいけないこともあります。
最近の傾向として、自閉症の傾向がある子供を幼稚園で預かるケースもあります。その勉強会などにも出席しなくてはいけないので、保育士の方が大変だとは一概には言えないでしょう。
幼稚園教諭と保育士、どっちにするか迷ったときは・・・
子供が好きで幼稚園教諭や保育士になりたいと考えている場合、どちらの道を選べばよいのか悩んでしまう人もいるでしょう。
3歳未満の赤ちゃんや乳児が好きという人は、保育士を目指した方が良いでしょう。保育園の場合は、子供と一緒に生活しているような感覚で保育していくと言えるかもしれません。保護者は仕事をしているので、保護者参加の行事も少ないといえます。
反対に幼児の方が好き、話し合いながらクラスを作り上げていきたいという人は幼稚園教諭の方が良いでしょう。
子育てをしながら仕事をしたい、という人は保育士の方が働きやすいかもしれません。勤務体制もシフト制のところが多く、フリーの先生もいます。万が一子供が病気になって早退する必要があっても、フォローしてもらいやすいと言えます。
しかし幼稚園の場合は、担任は一人しかいません。先生の数が少ない幼稚園の場合は、他の先生に頼むのは難しいこともあります。そうなると子育てしながら働くことは難しいでしょう。
子育てや家庭と両立させたいのであれば、保育園の方が負担は少ないかもしれません。もしくは認定こども園のような場所が良いでしょう。
働いてみて大変だったのはどっちですか?
幼稚園と保育園、両方とも勤務したことがある人に聞いてみると、幼稚園の方が保護者と関わる時間も多くなるので大変だと感じたと言います。
保育園の場合は、子供を預かっている時間が長い分子供の保育や雑用に追われる時間が長くなります。保育士は母親と同じともいえるので、体力勝負となります。
しかし幼稚園となると、子供と接する以外に保護者と接する時間も長くなります。相談ばかりではなく、クレームを言われることもあります。
さらに先輩の先生や同僚、園長先生との付き合いも保育園よりも大変だったと言います。
幼稚園は基本的に土日が休みですが、保育園は土曜日も出勤する必要があります。しかしその分平日に休むことができるので、保育士の方が働きやすいという人もいます。
幼稚園は夏休みなどの長期休暇がありますが、先生も同じように休めるわけではありません。
いろいろな意見をまとめると、幼稚園で働く方が大変そうです。
大きな違いは、乳児の保育ができるかどうか!
幼稚園教諭と保育士、就職先を考えると保育士の方が良いかもしれません。
保育士は、乳児(0~2歳児)の保育ができるスキルや知識をもっていますが、幼稚園教諭の場合は乳児の保育はできません。幼児の保育のみです。
保育士の資格を持っていれば保育所だけではなく、乳児院や児童養護施設などでも働くことができます。さらに、民間の託児施設やベビーシッターとしても働くことができるでしょう。
しかし、幼稚園教諭の場合は幼稚園で働くことしかできません。もし民間の託児施設などで働く場合、資格を持っていることで有利になることはあります。しかし「幼稚園教諭免許があること」という条件になっていることは少ないようです。
就職先で考えた場合は保育士の方が有利かもしれません。働く母親が多くなっている分、保育士不足にもなっているという理由もあります。