退職後の源泉徴収票は何に使うの?色々な場面で使います!
2018.4.9
退職後、前に勤めていた会社からもらった源泉徴収票を何に使うのかわからない人もいますよね。
源泉徴収票は退職をした後も色々な場面で必要になるため、紛失しないように大切に保管しておくことが大切です。源泉徴収票を会社が発行してくれない・・・。万が一紛失した時はどうしたらいい?
そこで今回は、退職後の源泉徴収票の主な使い道と、源泉徴収票の役割についてお伝えします!
この記事の目次
退職後の源泉徴収票は何に使う?
勤めていた会社を退職した時に、色々な書類を渡されますよね?
その中の一つに『源泉徴収票』があると思います。
この源泉徴収票はとても大切なのでしっかりと保管しておきましょう。
まず、退職した時にもらった源泉徴収票の主な使い道は次の通りです。
- 確定申告の時
- 住宅ローンの借入
- 配偶者の扶養になる時
- 退職した年に、他の会社へ就職した時
勤めていた会社を通して、概算で所得税の支払いを行っています。
ですから、次に就職し、年末調整を新しい会社でしてもらう時には、源泉徴収票により、年金や社会保険、所得税を前の会社を通してどの位納めているのかを知らせる必要があるのです。
例えば、
1月1日~4月30日まで働いていたA社。
9月1日~12月31日まで働いたB社
この年の、年末調整はB社で行うことになります。
その時に、A社を退職した時にもらった源泉徴収票を渡し、A社でいただいた給料、納めた税金も合わせてB社で計算してもらい、年末調整を行います。
B社からの給料だけを年末調整してもらうと、2月にA社の分の確定申告を自分で行わなければならなくなります。
ですから、A社でもらった源泉徴収票を元に、B社で年末調整をしてもらいましょう。
何に使う?退職後も源泉徴収票は大切に保管を
1月1日から12月31日までに「受け取った」給料でその年の給与所得を計算します。
これは、年度途中で会社が変わった時には、12月のお給料をいただく会社で年末調整をしてもらいます。
また、再就職しなかった場合には、退職した時にもらった源泉徴収票を元に、自分で確定申告を行わなければなりません。
この時、会社に提出していたように、生命保険や火災保険の控除の書類と共に、確定申告を行います。
毎月お給料から差し引かれている所得税は、あくまでも概算です。
1ヶ月のお給料が10万円なら、年間120万円の所得があると見込んで、所得税を計算します。
6月頃に退職し、再就職しないままだと、その年の年収は60万円程度ですよね?
年収が60万円なのに、120万円の年収として、所得税を納めているのですから、納め過ぎになっていると思います。
ですから、『120万円のお給料をいただく予定だったけど、60万円しか働きませんでした』と自分で『申告』して、納め過ぎた所得税を『還付』してもらいましょう。
退職後の源泉徴収票は何に使う?経営者はすぐに発行を!
会社を退職した後すぐに再就職せず失業給付の手続きをする場合には、ハローワークへ源泉徴収票を持って行かなければなりません。
源泉徴収票を持って行かなければ、失業給付金の手続きが行われないため、給付金の支給に時間がかかってしまいます。
ですから、会社を退職した時には、必ず源泉徴収票をもらいましょう。
退職した人に対して、しっかりと退職の手続きを行わない会社もあります。
自分の身は、自分でしか守れません。
会社で、書類を渡してくれるまで待っていては、いつまでたっても必要な書類を渡してもらうことなんてできません。
退職したら、速やかに離職票と源泉徴収票を発行してもらい、ハローワークへ行きましょう。
源泉徴収票の役割は?
働く者も、働き終えたものも、源泉徴収票は大切な証明書類の一枚です。
しっかりと保存・保管しておくようにしましょう。
源泉徴収票には、
- 給与所得の源泉徴収票
- 退職所得の源泉徴収票
- 公的年金等の源泉徴収票
があります。
給与所得の源泉徴収票は、1月1日~12月31日の間に受け取った給与や賞与などの所得とそれにまつわる税金の金額が記載されている書類です。
退職所得の源泉徴収票は、退職金の金額や所得税が記載されている源泉徴収票です。
退職金が支払われた後、会社から発行されます。
公的年金等の源泉徴収票は、1月1日~12月31日の間に受け取った公的年金の金額と所得税の金額が記載されています。
年金機構などの、年金が支払われた先から、1月中に発行されます。
源泉徴収票にまつわるトラブルの対処法
パソコンなどでコンピューター管理されている給料支払い明細なら、年度途中で退職しても源泉徴収票の発行は簡単にできます。
ですが、手計算でお給料を計算している会社なら、1月に支払ってから退職するまでのお給料とその税金を書き出して計算し、源泉徴収票を作成しなければなりません。
そうなると、面倒なのでなかなか源泉徴収票を発行してくれない会社もあります。
退職した従業員に対して源泉徴収票の発行は義務化されています。
ですから、強気で源泉徴収票を発行して欲しいと要求しても大丈夫です。
どうしても源泉徴収票を発行してもらえないのなら、税務署へ相談しに行きましょう。
そうすると、税務署から会社に指導が入るはずですから、すぐに源泉徴収票を発行してくれるはずです。
また、退職した時にもらった源泉徴収票をうっかり失くしてしまったということもあると思います。
そんな時には、会社に再発行をお願いしましょう。
返信用の切手を貼った自分宛の封筒を同封して、源泉徴収票の再発行依頼の手紙を同封しましょう。
手紙が郵送されたころを見計らって、担当の人に電話をして確認してみてください。
そうすると、比較的スムーズに源泉徴収票を再発行してもらえます。