学生も住民票を移動するべき?保険証は?気になる疑問を解決!
2018.3.29
進学などで親元を離れて一人暮らしをする学生さんもいますよね!そんな時に気になるのが、「住民票」と「保険証」ではないでしょうか。
実家から離れて一人暮らしをするとき、学生であっても住民票を移動しなくてはならないの?保険証はどうしたらいい?
そこで今回は、一人暮らしの学生さんやその親御さんが抱える悩める疑問を解決します!
この記事の目次
学生は住民票を移動しなくてもいいの?保険証に影響は?
基本的に、今住んでいる街から別の市区町村へ転出したときには住民票を移さなければいけません。住民基本台帳法という法律で決まっていることです。
しかし、学生で一人暮らしをするときは移さなくてもいいという話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?
今住んでいる市区町村外へ転出する時は住民票を移す決まりですが、例外も認められています。その例外とは以下の通りです。
- 居住期間が1年未満と決まっている場合
- 進学で実家を離れても、卒業後は実家に戻る場合
- 下宿などで、下宿はあくまで通学のための寝起きの場所で、基本的に実家が住居の中心となっていて月に数回帰省し、所有物のほとんどが実家にある場合
こういう場合は、生活の拠点が移動しないとみなされるため、住民票を移さなくても良いという判断になります。
学生に保険証を交付してくれる制度がある!住民票はどうする?
進学のために実家を出て生活する学生のために健康保険証を交付する制度があります。
原則、住所登録地で取得するものですが、学生で実家を出る場合は「遠隔地に住む学生用保険証」というものを申請すると、実家の家族と同一世帯として保険証を交付してもらえます。社会保険でも国民健康保険でも基本的には同じです。
また、昔は1世帯1つで保険証は家族共通の物というのが普通でしたが、最近では保険証がカード式になっているため、家族それぞれに1人1枚交付している自治体や保険組合が増えてきています。
最初から1人1枚の保険証が交付されている場合には、特に手続きが必要ないと思ってしまうと思いますが、国民健康保険の場合は特に注意が必要です。
国民健康保険の場合、住所登録地を変更したら保険証は返納しないといけません。そのため、面倒でも「遠隔地に住む学生用保険証」を交付してもらう必要があります。
学生が住民票を移動したら税金を払う?保険証の保険料は?
学生でも、実家から住民票を移動させると世帯主となる為、住民税も払わないといけないの?と疑問に思ったことはありませんか?
住民税は、1月1日現在の住所地のある市区町村に納めるものです。確かに、実家を出て住民票を移動した場合は、学生でも世帯主になります。
しかし、学生で一定額以上の所得がない場合は、確定申告や住民税を支払う必要はありません。逆に言うと、学生でもバイトを掛け持ちして沢山所得を得た場合は注意が必要です。
子供が親元を離れて住民票を移すと、子供が新しい居住地で世帯主となりますが、親が国民健康保険に加入している場合は、原則として変更後の市町村へ国民健康保険料を納めないといけません。
しかし、学生の場合は、仕送りなどで経済的な負担をしているのは親であると見なされるので、実家のある役所に申請すると同一世帯として認められます。そうすると、今まで通り健康保険料も親が支払う事が可能です。
その際には、印鑑と国民健康保険証、在学証明書をもって行き、手続きをしましょう。
学生が住民票を移動したら成人式はどうなるの?
進学や就職で地元を離れていても、成人式は親や昔からの友達がいる地元で行きたいという人も多いのではないでしょうか?そこで、住民票を移動している場合は地元の成人式に行けるのか気になりますよね。
成人式の案内と言うのは、住民票のある自治体から届きます。つまり、地元から住民票を移した場合は、住民票がある市区町村の成人式への招待状が届くことになり、地元からは成人式の招待状は届きません。
しかし、招待状が無くても地元の成人式に参加できない訳ではありません。地元の成人式に参加するには、各自治体によって対応が異なります。
事前申請が必要な場合もありますので、事前にしっかり確認しましょう。晴着を着て明らかに新成人だと分かる格好をしている人を招待状がないからと、門前払いされることはないとは思いますが、色々とチェックが厳しい時代なので、勝手に行けば参加できるとは思わないようにしてください。
参加人数が多い地域では1度に収容できる施設がない場合などは、地域ごとに会場や時間が分かれている事もあります。開始時間や会場についても事前に確認しておきましょう。
また、招待状がなくても成人式に参加することが出来ても、記念品はもらえないという場合もあります。招待状と引き換えに記念品を渡しているという自治体もあります。
住民票を移動する時の手順
住民票を移す時には「転出届」と「転入届」の二つが必要です。
転出届は、この街から出ていくという事を申請する書類です。転入届はこの街に引っ越してきたという事を申請する書類です。
この二つは基本的にセットになっていて、転入届を出す時は転出届の書類が必要になります。ですから、引っ越し先に移動する前に市役所や区役所で「転出届」を申請してもらい、引っ越しの際に慌てて紛失しないようにしましょう。
役所で手続きをするときには、身分証明書と印鑑を持って行きましょう。なお、身分証明書は運転免許証などの顔写真のついたものを使用します。顔写真付きの正式な身分証明書がない場合は、保険証や年金手帳など官公庁が発行している身分を証明できるものを2つ用意してください。
同じ市内、区内などで引っ越しをした場合は、転出届などが必要ない場合もあります。こういった手続きは役所が開いている時間にしか手続き出来ませんので、何度も行く時間がない人は市役所や区役所などに事前に確認すると良いでしょう。
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