医者が大学院へバイトをしてまでも入学する目的と実態!
2018.2.19
大学の医学部を卒業して医者免許を取得したあと、バイトで学費を稼ぎながら大学院へ進学する人もいます。
医者免許を取得し、大学院へバイトをしながらでも入学する理由とは?医者で大学院に進学するにはバイトをしないとやっていけない?
大学院へ進む医者の目的と実態を調査!
この記事の目次
医者免許を取得し、大学院へバイトをしながらでも入学する理由とは?
大学院は大学の医学部を卒業して医師免許を取って、主に研究する目的で入学します。
国公立や私立によって違いますが、もちろん学費が必要になります。
私立だと年間100万円を超える学費がかかる場合もあります。
博士課程として大学院に進み、研究をして、その結果で博士論文を出すことにより博士の学位を取得することができます。この過程を通ることにより、医学博士の称号が与えられるのです。このことが大学院に進むキャリアの流れです。
でもこの医学博士の称号は、実は大学院に進まなくても取得することが出来ます。いわゆる博士論文になります。論文が大学に認められると博士号が与えられます。
でも大学院に進まなくても論文を書くと与えられるの?と思われがちですが、大学院を卒業して得た学位を論文博士では、博士号としての学位の階級が違います。大学院卒業は甲の博士号、論文は乙の博士号となっています。
医者で大学院に進学するにはバイトをしないとやっていけない?
学生なので学費を納めないといけません。病棟や手術をして働いても学生なので給料の支払いはありません。学生が勝手に働いているという扱いになります。
医局紹介のバイト代はかなりよく、時給1万~2万円のバイトを平日に2コマ(午前、午後1コマと数える)することが出来るので、週1回の当直に月一回週末に日当直をすると月収は80万を越えます。年収にすると1000万円ギリギリ。社会人だとかなり厳しい収入になりますが、学生のバイトと考えると十分なお金になります。
このように臨床のボランティアと生活費を稼ぐバイトをしながら、研究をして学位を取得するために頑張っています。医者が大学院に進む木庭は1つ。博士号を取るためです。博士号を持っていても収入はよくなりませんが、学位は世界共通なので転職で海外に行く場合は肩書としては効果が期待できます。
医局へ奉公をして得られる見返りが博士号の学位。将来海外で働きたいを思っている場合は絶対取得しておいた方がいいです。
医者がバイトをしながら大学院へ通い博士号を取得するメリットは?
博士号を取得するメリットは、医学の進歩に貢献できる
研究を通じ医学の進歩を日々実感できる点で博士号を取る意味の1つになります。公平かつ客観的な研究で追究出来るのが医学研究のだいご味。身近な病気に関する研究なのでやりがいを感じます。
博士号を取得するメリットは、転職や再就職での評価される
医学博士の取得は、製薬会社などの薬品を取り扱っている企業への転職や再就職が有利と言われています。学位があると、専門的な能力を持っていると評価されます。研究開発において勤務経験のある人より、報酬は優遇されます。
博士号を取得するメリットは、研究職や教員にも貢献できる
研究を通して医学の進歩に貢献したい人は、医学博士の取得は大きな転機になります。退学での研究職や教員になりたい場合は医学博士は必ず必要になります。医学博士の場合論文審査を通る事は決して簡単ではありませんが、博士論文を書き上げるまでに重ねた努力は必ず報われます。選択肢を広げたい人は博士号の取得も考えましょう。
医者が大学院へ進み博士号を取得するまでに最低何年かかるの?
医師免許を取得するのは「医学部の6年間」になります。一般の大学での大学院は修士課程の2年間、博士課程の3年間に分かれていますが、医学部の大学院は4年間が基本になります。
この大学院での学習期間中に、研究や論文を発表して、短くて4年で博士号を取る事が出来ます。研究成果などにより評価は違ってきますので必ずではありません。
医学部入学から計算すると博士号を取るまでには最低でも10年はかかる計算になります。なので博士号までに取ろうと目指す医師はそれほど多くないのかもしれません。
現在医学部を卒業したばかりの新人医師は「医師新臨床研修制度」という研修を受けるために医療機関を選びます。研修は2年になります。色々な診療科で経験を積み、現場で必要な知識や実技を身につけます。
医者のバイト事情!人気の業務は外来と健診?
バイトをしている医師のうち、9割は日中に勤務を、5割が当直などの夜勤をしています。月の平均バイト時間は15時間になりました。中には月に100時間を超えている人もいました。
医師のアルバイト先の業務内容で一番多いのが「外来業務」で全体の半数にあたりました。医師バイトとして有名なのは春と秋の健診や日当直、手術、処置になります。その他にも内視鏡の検査や麻酔などのバイトがあります。
バイト先の医療機関で携わる仕事の診療内容は「自分の専門と関係する」と答えた人は7割になりました。バイト先の仕事が「手術、処置」と答えた医師はその割合が高くなりました。
バイト先の満足調査では医師の6割が「満足している」と答えていて、理由として最も多かったのは「忙しすぎない」でした。常勤先では多忙な毎日を送っているのでせめてバイトくらいはゆっくりしたいと考えるのは当然なのでしょう。次に多かったのは「医療機関の仲間の雰囲気がいい」や「時給が高い」などの意見もありました。
逆に「満足していない」と答えた医師に理由を聞くと「時給が低い」が一番多い回答でした。
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