猫の避妊手術や抜糸後の気になる注意点などをご紹介!
2018.1.12
猫の避妊手術を行って無事に抜糸を終えれば、やれやれと安心していませんか?
抜糸後にも注意点がありますよ。また術後や抜糸後にいつもと様子が違ってしまう猫もいるようです。
気になる猫の避妊手術についてや、術後の注意点、抜糸について調べてみました。
また抜糸をするまでの期間や抜糸がいらない場合についても合わせてご紹介いたします。
この記事の目次
猫の避妊手術の抜糸後はこの3つに注意!
避妊手術後は激しい運動をさせない
傷口は縫ってありますが、術後は大丈夫とは言い切れません。そのため、術後6~10日は激しい運動はさせないようにしましょう。
実際、術後3日後に遊ばせたことが原因で傷口が開いてしまった経験があります。
子供がいる家庭は注意が必要
術後の猫は手術のストレスか傷口が痛むせいか、攻撃的になっている場合があります。触ろうとしただけで怒ることもあるでしょう。
小さな子供はその点が理解できず猫と遊ぼうとしてしまう可能性があるので注意してください。いつもは穏やかな猫でも気が立っている場合は攻撃されてケガをするリスクもあります。
夜間診療や救急担当の病院をチェックしておく
避妊手術は開腹手術です。傷口も大きくなるので、術後に予期せぬ事態に陥る可能性もあります。そういう時のために、念のため夜間診療をしている動物病院や救急担当の動物病院をチェックしておきましょう。
診察時間から住所、行き方も調べておきます。行き方は夜間で交通機関が無いケースも想定しましょう。
猫の避妊手術、早く抜糸をした場合の抜糸後の様子
猫が傷口を舐めて糸が取れたりして抜糸が早いと手術患部の皮膚が癒合していない(くっつききっていない)場合があります。もしも皮膚がちゃんとくっついていない場合は傷口が開いてしまいます。傷口が開くと言ってもお腹の筋層が見えるような状態です。
メス猫の避妊手術は最後に縫合しますが、縫合はお腹の筋膜と筋層の縫合をしてから皮膚の縫合をします。
そのため、例え癒合する前に皮膚部分の糸が取れてしまっても内臓が見える程お腹が開いてしまうようなことはありません。
しかし、皮膚の糸が取れてしまったままには出来ないので再縫合しなければいけません。
猫が傷口を舐めてしまう場合は、抜糸までエリザベスカーラーや包帯、服などを着ける必要があります。
猫にエリザベスカーラーや包帯、服などを着けると慣れないため嫌がったりしてストレスになりますが、再縫合になる方が猫のストレスや負担が大きくなります。
エリザベスカーラーや包帯などにストレスを感じている様子ならば、飼い主が猫を見ていられる時は一時的に外してあげて良いか、獣医さんに相談してみても良いでしょう。
猫の避妊手術は抜糸後よりも抜糸前に注意が必要!?
避妊手術後、縫合の糸が皮膚に食い込み皮膚が裂けそう
手術後は傷口の腫れが酷いと縫合の糸が食い込んでしまって痛みがでる場合もあります。傷が腫れる事を想定して予め緩めに縫合しますが、想定よりも腫れが酷いと余裕がなくなって皮膚に糸が食い込んでしまいます。手術を行った動物病院に相談して、必要があれば再縫合するなどの処置をしてもらいます。
猫が避妊手術後におしっこをしない
手術後に全くおしっこをしていない場合は、すぐに手術を行った動物病院に相談しましょう。術後は3日まではトイレチェックをして、おしっこが出ているか確認してください。3日以内に出れば問題ないでしょう。しかし2日以上経ってもおしっこが出ていない場合は、病院を受診します。
3日を超えると尿毒症の恐れがあるため、2日経ってもおしっこが出ない場合は3日以内に必ず病院に行きましょう。
猫の避妊手術後の抜糸の期間は?抜糸をしない場合もあります
避妊手術後に抜糸しない病院もあるのはどうして?
皮膚の縫合方法には色々な方法があります。皮内縫合と言う皮膚の中を吸収糸という溶ける糸を使って縫合して、皮膚表面に糸が出ないようにする方法で抜糸の必要がありません。皮膚表面は抜糸の必要がある糸を使って、中は解ける糸を使う方法もあり、こちらは皮膚表面の糸は抜糸する必要があります。
これは、手術を行う動物病院によって取り入れている方法が違います。抜糸をする病院としない病院があるのはそのためです。
猫の避妊手術の抜糸までの期間はどれくらい?
一般的には5~7日後に抜糸を予定している動物病院が多いでしょう。ちなみに、糸が長く付いている分にはあまり問題ないため飼い主の仕事などの都合で多少抜糸の日が遅くなっても大丈夫です。
しかし、抜糸を早めることは難しいと思います。抜糸が早いと傷口が開いてしまう可能性があるため、どうしても早めたい場合は手術を行った動物病院で相談してみてください。