メダカの水槽の立ち上げ手順。安定した水質の作り方
2019.3.20
これからメダカを飼い始める方で、水槽の立ち上げを考えている方も多いと思います。
そこで、メダカの水槽の立ち上げの手順や注意したいことなどをご紹介します。
これから迎えるメダカを快適な環境で飼育するために、立ち上げの手順を確認しておきましょう。
理想は、自然界に似た環境にすること。メダカの健康のためにも安定した水質の管理を覚えておきましょう。
この記事の目次
メダカの水槽を立ち上げて住みやすい環境を
メダカは日本では古くから親しまれてきた魚です。
たくさんの種類があって、比較的手軽に育てることが出来るもの魅力ですよね。
なにより、水槽の中で泳ぐメダカの姿は、疲れた私達現代人を癒やしてくれることでしょう。
さて、メダカを育てたいと思った時に、必ず必要になるのが「水槽」です。
水槽はただ水を入れれば良いわけではありません。
壮大に説明すると、新たな生態系を作りだす作業なのです。
神の所業のようですね。
しかし、実際はそこまでの作業ではありません。
水槽という小さな空間に、出来るだけ自然界に似せた食物連鎖の環境を作るということです。
自然界ではメダカが糞をすると、バクテリアが毒性のある成分を処理してくれます。
また、水草はアンモニアなどを養分として吸い取ってくれます。
このような環境を、水槽という人工的な空間の中で再現するのが水槽の立ち上げです。
メダカの水槽立ち上げで必要な道具
では、実際に水槽を立ち上げる時に必要なものをご説明しましょう。
水槽立ち上げに必要なもの
- 水槽
- カルキ抜きした水
- 底砂
- ろ過装置
- エアーポンプ(上部フィルターのろ過装置の場合は無くても大丈夫です)
最低でもこの5つがあれば、水槽を立ち上げることができます。
より自然界に近づけるなら、水草も用意するのがおすすめです。
また、バクテリアが住み着くまでには数週間という時間がかかります。
水槽の立ち上げに、それほど時間をかけられないというかもいますよね?
そんな時には市販されているバクテリアを添加するのがおすすめです。
バクテリアがいるかどうかは目で見て判断が出来ないので、正直未知数なところがあります。
バクテリアは空気中などにもいますから添加しなくても増えると言われますが、バクテリアを添加することで確実に水槽内にバクテリアを増やすことが出来ますから、水槽立ち上げ時には保険となってくれるでしょう。
メダカの水槽の立ち上げに欠かせないバクテリアを安定させる方法
メダカの水槽の立ち上げでは、バクテリアの存在はかなり重要になります。
バクテリアが一定数いなくては、水質が安定しないからです。
バクテリア数を安定に役立ってくれるのが、ろ過フィルターをです。
ろ過フィルターはゴミなどを取り除くために設置しますが、実はこのフィルターの構造はバクテリアが好む環境なのです。
バクテリアは「凸凹したところ」が好きなのです。
フィルターの中はまさに凸凹ですよね。
また、底砂も同じ理由からバクテリアの住処となりやすく、水槽立ち上げ時には入れるのがおすすめです。
バクテリアを常に安定させたいなら、適度な水換えも必要になります。
アンモニアなどの有害物質をバクテリアは餌として吸収し、分解してくれます。
そして、その後には硝酸塩というものを排出します。
これはアンモニアに比べると弱い毒性ですが、蓄積すればメダカはもちろん、バクテリアの健康にとっても悪影響となります。
定期的な水換えは、水槽を立ち上げると必ず必要な作業になります。
メダカの水槽に適した砂利の選び方
メダカの水槽を立ち上げる時には、バクテリアの住処となる底砂は入れるのがおすすめです。
しかし、実際に店頭にいくと鑑賞用としての砂や、水質へ影響するものまで様々な底砂が売られていて、はじめての場合にはどれがよいのか迷ってしまいますよね。
底砂を選ぶ時には、目的に合わせるのが良いでしょう。
初めてだし安価に済ませたい
そんな時におすすめなのは、「大磯砂」です。
水質への効能は特にありませんが、黒っぽい色で角の丸い砂です。
水草を植える
「ソイル」がおすすめです。
土を焼き固めた砂のことで、栄養豊富なので水草を植える時に向いています。
水質も、メダカの好きな弱酸性に保ってくれます。
バクテリアを繁殖させたい
表面がザラザラとしている「粗い珪砂」がおすすめです。
ザラザラとした表面でバクテリアが繁殖しやすいので、水質も安定しやすくなります。
メダカが本来好む環境に近づけたい
自然界にいるメダカは、流れの緩やかな水場を好みます。
そういった場所の砂に近いのが「目の細かい砂利」です。
メダカ本来の姿を楽しみたいという方に、おすすめです。
メダカの数に適した水槽の大きさ
メダカの水槽を立ち上げる時には、水槽選びも重要です。
どれくらいのメダカを飼育したいかで、水槽のサイズは異なります。
反対に、置き場所によって水槽サイズが決まってしまうなら、飼育するメダカの数を調整しなくてはいけないでしょう。
メダカは1匹飼育するのに、1~2Lの水が必要になると言われます。
20Lの水槽なら10匹程度、30Lなら15匹程度、45Lなら22~23匹程度が目安となります。
金魚鉢などは4Lくらいですから、2匹程度が目安となるでしょう。
水槽の水に対して個体数が多いほど水が汚れる速度は早くなり、清掃や水換えを頻繁に行わなくてはいけません。
また、メダカのサイズが大きくなれば、その分必要な水量も増えていきます。
たくさんのメダカで溢れているよりも、スペースのある水槽の方がメダカも元気に泳ぎ回ることが出来ますよね。
メダカのストレスを軽減するためにも、余裕を持ったサイズの水槽を用意する方が良いでしょう。