ヒョウモントカゲモドキが餌を食べない原因と対処方法
2019.3.16
ヒョウモントカゲモドキが餌を食べないときにはどんなことが原因なのでしょうか?昨日までは、いつもどおりだったのに…と心配になってしまいますよね。
しかし、ヒョウモントカゲモドキはこんなことが理由で食べなくなることもあるそうです。理由はひとつではないので、どんなことが当てはまるかよく観察しましょう。
ヒョウモントカゲモドキが餌を食べない原因と対処方法を紹介します。
この記事の目次
ヒョウモントカゲモドキが食べないのは餌が原因
ペットとして人気のあるヒョウモントカゲモドキは、英語名のレオパードゲッコーを略してレオパと呼ばれることもあるトカゲです。
ヒョウモントカゲモドキは、主に生きた虫を餌とします。その餌として代表的なのがコオロギです。他にも冷凍餌や乾燥餌を食べる場合もありますが、生きた虫を与えるのが一番食いつきは良いでしょう。
しかし、昨日まではよく食べていたのに、ある日突然餌を食べなくなったというケースも珍しくはありません。ヒョウモントカゲモドキが餌を食べない理由としては、いくつか考えられることがありますが、餌自体に原因がある場合もあります。
たとえば、同じように餌として販売されていたコオロギでも、購入先が違うだけで今まで食べていたものとの違いを感じて食べなくなるケースがあります。また反対に、いつも同じものを食べていたことによって、その餌自体に飽きて食べなくなったという可能性もあるでしょう。
ヒョウモントカゲモドキ以外にも、ペットを飼ったことのある方であればお分かりかと思いますが、それぞれに餌の好みがあります。とくに爬虫類は自分が気に食わない餌を与えられても食べようとはせず、そのまま命を落としてしまう恐れもありますので、食べない餌をムリして食べさせようと頑張るのではなく、まずは食べない原因を探ることが大切です。
明るいと餌を食べないヒョウモントカゲモドキ
ヒョウモントカゲモドキが餌を食べないのは、部屋の明るさが影響している可能性もあります。
基本的に彼らは夜行性ですので、明るい時間帯は活発に行動しないため、あまり食欲を感じないのだとか。また、視力の弱いヒョウモントカゲモドキにとっては、部屋が明るすぎることで、餌の存在に気付いていない可能性もあります。
観賞用に飼育ケースに照明を当てる場合には、強い光によってストレスを与えてしまわないように、必ず中に身を隠すためのシェルターを設置して、光が長時間当たらないようにしてあげてください。また、夜間はしっかりと部屋を暗くして、活動しやすい環境を作ってあげましょう。
部屋の明るさが原因で、餌を食べないのだとしたら、部屋を暗くしてから餌を与えてみることで改善するケースもありますので、試してみる価値はあるでしょう。
ヒョウモントカゲモドキが餌を食べないときは温度を確認
ヒョウモントカゲモドキを飼育する際の最適な温度は、室温25℃~30℃とされています。室温が高すぎても低すぎても、餌を食べない原因になりますので、ヒョウモントカゲモドキを飼育するうえでは温度管理が重要となります。
とくに冬場の寒い時期などに室温を保つのが難しい場合は、飼育ケージ内にパネルヒーターを設置します。ただし、大きいサイズのヒーターだと暑くなりすぎる可能性がありますので、ケージ内の半分程度のサイズのヒーターを使うようにしましょう。
室温が低すぎると、お腹に溜まったフンが消化できず、外へ排泄することができなくなることで、結果的に餌を食べなくなるケースもありますので、その辺もしっかりと確認してみてください。
また、部屋の温度と同じく湿度管理も重要です。湿度40%~60%を維持できるように、快適な湿度に調整してあげましょう。
餌を食べない時期とは?ヒョウモントカゲモドキの脱皮
餌を食べない状態のヒョウモントカゲモドキをよく観察してみると、体が白っぽく変色していることがありますが、それは脱皮前の状態である可能性が高いです。脱皮前のヒョウモントカゲモドキの中には、食欲が落ちるケースもありますので、餌を食べなくてもまずは温度と湿度管理を心がけながら、しっかりと様子を観察してあげてください。
普段の栄養状態さえ良ければ、ヒョウモントカゲモドキは数日間全く食べなくても大丈夫な生き物ですから、脱皮が無事に終わって食欲が元通りに戻れば、とくに心配はいらないでしょう。
とは言え、体の色が変化してると心配になりますよね。脱皮時以外にもさまざまな病気が隠れていることがありますので、脱皮の時以外での変色が気になったり、急激に痩せた場合には、普段よりもさらに注意深く観察し、必要であれば病院を受診することをオススメします。
傷つきやすいヒョウモントカゲモドキ…できるだけストレスを与えないようにしましょう
餌を急に食べなくなる原因として、ヒョウモントカゲモドキがストレスを感じている場合もあるようです。
その場で見ていない限りは想像するしかありませんが、主にコオロギを餌として与えている際には、コオロギに噛まれてしまったことによってそれがトラウマとなり、コオロギ自体を食べなくなるケースもあるようです。そうなると今後は、コオロギ以外の餌に移行するしかないでしょう。
ヒョウモントカゲモドキが餌を食べないからと、心配して何度もケージから出し入れしたり、中のレイアウトを変えたりして、必要以上にかまいすぎるのは禁物です。ストレスを与えないためにも、あまり大きく環境は変えず、慎重に見守りましょう。
すでにある程度の大きさに成長していている場合は、たとえ数日間餌を食べなくても、水さえ飲めているようであればとくに心配はいりませんので、あとは温度や湿度管理など、自分にできることをしっかりと行いながら、根気強く見守ってあげてくださいね。