赤ちゃんが母親とわかるのはいつ?認識方法はひとつではなかった
2019.3.3
赤ちゃんはだいたいどのくらいから母親を認識し始めるのでしょうか?できれば、すぐにでもお母さんとわかって欲しいと思いますが、実は私達が思っているよりもずっと前から赤ちゃんは母親のことを認識しているようです。
もちろん個人差はありますが、このような方法で認識していると言えるでしょう。
赤ちゃんが母親を認識する方法やそんな時期の過ごし方について紹介します。
この記事の目次
お腹の中からすでに認識し始めている?赤ちゃんと母親の関係
初めて迎える出産は、様々な事を考えたり準備する期間であり母親にとっては、人生の中でも1番と言っていいほどの一大イベントの1つですね。
様々な不安も抱えながら、時には「赤ちゃんは今どんな状態なんだろう…」とマタニティー雑誌やネット等でたくさん検索していることと思います。
そんなマタニティー雑誌を見ていると、決まって書いている事があります。
それは「お腹の中にいても声は聞こえているのでたくさん話しかけてあげる」という事です。パパがお腹に向かって話しかけたり、クラシックの音楽をかけると胎教に良いとも言われています。
諸説あるので、何がどう正しいのか明確にはわからない部分も多いのですが、今回は赤ちゃんと母親の関係性について検証していきたいと思います。
そもそも生まれてきた赤ちゃんが母親の顔を認識するのは生後7ヶ月~8ヶ月頃と言われています。(これも諸説あります。)いつもそばにいてくれている母親が近くに居なくなった、赤ちゃん側の視界から消えてしまった場合、母親を求めて大泣きします。
では「声」はどうでしょうか?
お腹の中に居るときから片時も離れること無く聞こえている母親の声はどのタイミングで認識できているのでしょうか?
体内ですでに認識している
驚く人もいると思いますが、実は体内にいるときから母親の声は認識しているのです。
胎児の成長28週から30週位の間に聴力が大きく発達しはじめるため、お腹の外の音が聞こえるようになります。
ただし、母親の血流の中にいる胎児ですので外から聞こえる音は決して聞き取り良い音とは言えません。
それに比べて、母親の体は胎児と1つですので母親が発した声は鮮明に聞こえる唯一の音と言えるのです。
そのため、母親という存在を早い段階で認識するのは「声」が顔の認識よりも早いと言われているのです。
赤ちゃんが母親を認識する方法のひとつ「匂い」
他にも母親を認識する方法として言われているのが「匂い」です。
確かに同じ1つの体でお互いが存在しているわけですから匂いも勿論一緒ですよね。
そんな匂いを感じられるのは「母乳をあげる時」と言われています。
なぜわかるのかと言うと、実はその実験を行った人がいるのです。
他人の母乳と実母の母乳をそれぞれガーゼに含ませると、実母のガーゼに反応をしめしたのです。
月齢をかえ何度も検証していくと、成長するにつれて母乳の匂いを感じ取る反応がより強くなることもわかりました。
まさに、生命の神秘ですよね。
ただし、嗅覚が発達するのはいつ頃なのか明確な検証がされているわけではないため、どの段階で匂いを嗅ぎ分ける事ができるのか、不明なのです。
話しもできない、視力も弱い生まれたばかりの赤ちゃんなのに、母親を匂いで見分けることができるなんて、やはり母親と子供の絆はとても深いのだと確信を持てたような気がします。
母親のことを赤ちゃんが目で認識し始めるのはこのくらいから
では、今度は「目」です。
声から始まり匂いがわかり、実際に見て「自分の母親だ!」と認識するのはどのくらいの時期なのでしょうか。
生まれたばかりの赤ちゃんの視界は狭い
生まれたばかりの赤ちゃんは0.01位の視力しか無いと言われているほど弱いのですが、やがて視力は成長とともに改善されていきます。
そして幅の広さにも特徴があります。
1番最初の方で紹介しましたが、母親の顔を完全に認識できる時期を7ヶ月頃という意見があるなか、実は生後数日で母親と他人の顔を区別することができるという話しもあるのです。
でも、視力が弱い新生児にどうして母親を見分ける力が備わっているのでしょうか?
普通に疑問になりますよね。
その答えは、母親とのふれあいです。
母乳をあげる、抱っこする…など赤ちゃんとの関わりが1番強い母親ですので、近い距離で手をかけてあげればあげる程を強い印象を持つことでしょう。
赤ちゃんはいろいろな方法で母親を認識しています
他にもまだまだ母親の存在を認識している場合がありますがどれも共通して言えるのが「成長と同時により認識する」という事です。
産まれてから毎日一緒に過ごすうち、様々な感覚器官が優れていくのも赤ちゃんの成長にとっても重要な事です。
ですので、体の状態を確認する意味もこめて、寝る前は読み聞かせをしたりおもちゃを使って遊んでみたりと様々な感覚を研ぎ澄ましてみるのも良いかもしれません。
赤ちゃんと母親の「認識」について紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
なんといっても血の分けた親子です。科学では解明しきれないものがいっぱい存在しています。
言葉では発せなくても、感覚で母親を認識できている可能性は極めて高いことがわかりましたので、出産を終えている人も、これから出産をする人もたくさん赤ちゃんや胎児と声掛けやふれあいを(胎児の場合はお腹をなでてみたり)行って見て下さい。