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エアコンの温度設定・暖房と冷房は同じ温度設定でも温度は違う!

2018.5.10

室内の温度を調節する時に大活躍してくれるのが「エアコン」です。寒い時は暖房を、熱い時は冷房を使ってお部屋の温度を調節しますよね!

ここで素朴な疑問。「同じ温度設定にしている時に暖房と冷房は違うの?」

エアコンを使ってお部屋の中の温度を調節する時に、同じ温度設定にしているのに暖房と冷房が違うのはどうしてなのでしょうか。わかりやすくお伝えします!

暖房と冷房・同じ温度に設定すればどっちを使ってもいいの?

お部屋の温度を26度に設定する場合、「暖房を使っても冷房を使ってもお部屋の温度が26度になるんじゃないの?」と思う人もいますよね。

外気の温度にもよりますが、冷房の場合は吹き出し口から出る風の温度は5度くらいになります。

暖房の場合は50度~60度くらいの風が吹き出し口から出るようになります。

設定温度を26度にしていても、暖房を使うか冷房を使うかでは、出てくる風の温度が50度も違うのには驚いた人もいるのではないでしょうか。

エアコンで暖房をつけている時、時々暖房から冷たい風が吹いてくることがありますよね。

これは、お部屋の温度が設定した温度以上に温かくなっていることが原因です。

室温よりも温かい風は出ませんので、お部屋と同じ温度の風が出ることで冷たい風が出たのだと勘違いをしてしまうのです。

暖房と冷房・同じ温度でも実際の温度は違います

エアコンの設定温度は同じでも、冷房と暖房とでは出てくる風の温度が違います。

お部屋の設定温度に近づけるために、冷房の場合は室温よりも冷たい空気を出し、暖房の場合は室温よりも温かい空気を出しています。

お部屋の温度を22度に設定したいというとき、目的は同じでも冷房と暖房の運転方法は違うものになるのです。

もし、冬に室温が15度の部屋の温度を冷房を付けることで25度に上げようとしても、お部屋の温度が25度になることはありません。冷房機能が停止してしまうことになります。

また、暖房をつけて20度に設定したお部屋では快適に過ごすことが出来ますが、冷房で20度に設定をすると少し寒く感じてしまいます。

どちらの場合も室温は20度に設定していることに変わりはないのですが、気候や服装が違うと実際に温度を感じる時に違いが出ます。

夏は部屋の中に熱気が侵入して冷房でそれを冷やそうとしますし、薄着をしているので寒く感じてしまいます。

ですが冬の場合は厚着をしてる事もあり、快適に過ごすことが出来るようになるのです。

暖房と冷房、同じ温度にしていれば同じ温かさの風が出る?

エアコンをつけた時の作動範囲は、冷房の場合は設定温度よりも室温の方が高い状態、暖房の場合は設定温度よりも室温の方が低い状態になります。

同じ温度に設定していると、冷房の場合でも暖房の場合でも同じ温度の風が出ているうように感じますが、実際は違う温度の風が出て室内の温度を設定温度にしようと運転しています。

設定温度が同じなのだから、冷房を付けていても室内が暖まるだろうと考えていても室内は寒いままです。

作動範囲を考えると、冷房は設定温度よりも室内の温度が高くならないと運転されませんので、冷房で部屋を暖めようと思っていてもエアコンが作動することはありません。

これは暖房でも同じで、暖房をつけて部屋の温度を設定温度まで下げようと思っても、エアコンが作動することは無いのです。

エアコンの電気代を抑える運転方法は?

エアコンを使っている時に気になるのが「電気代」ですよね!エアコンを使う時に、一番電気代を節約することが出来る運転の仕方は「自動運転」です。

自動運転だと余計に電気代がかかるのでは?と思うかもしれませんが、電気代を節約できる理由はエアコンの「仕組み」にあります。

エアコンは、室内の温度を設定温度にするときにたくさん電力を使います。

冷房を使っている時は部屋の温度を設定温度まで下げようとする時に、暖房を使っている時はお部屋の温度を設定温度まで上げようとするときに電力を消費するのです。

設定温度にするまでの時間が短ければ短いほど電気代がかかりませんので、一気に設定温度まで下げてくれる自動運転が一番電力を消費しないということになります。

エアコンを自動運転にすると室内の温度を設定温度にするときに一番電力を使いますが、設定した温度になってからは、弱運転や送風運転をしながら温度を保つようになっています。

最初から弱運転にしてしまうと設定温度になるまでに時間がかかるため、その分電気代も高くなってしまいます。

エアコンの機能「除湿」って何?

エアコンには「除湿」という機能があるものもあります。

エアコンの除湿は「弱運転」の状態のことをいい、「弱冷房除湿」と呼ばれることもあります。

エアコンの除湿運転は、空気をエアコンの中に取り込んで冷やし、エアコンの中で結露を起こさせて空気中に含まれている湿気を取り除くというシステムになります。

エアコンの除湿機能には「強・標準・弱」の3つのモード設定が出来るものが多く、強の場合はマイナス3度、標準の場合はマイナス2度、弱の場合はマイナス1度というシステムになり、エアコンを除湿運転の標準モードにセットすると、弱冷房のマイナス2度の状態で運転するようになります。

通常のエアコンは、運転する時に設定温度を決めるようになりますが、除湿運転をする場合は選んだモードによって温度の下げ幅が決められているのです。

この記事の編集者

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