奨学金が停止となるケースとは?復活する手段はあるのか
2018.6.7
奨学金をもらって大学に入学したものの、留年してしまった・・・そんな場合に心配になるのが奨学金がどうなるのかではないでしょうか?
留年の場合は奨学金は停止となるのでしょうか?その後で復活することはできるのでしょうか?休学の場合はどうなるのでしょうか?
奨学金の停止や復活の条件について詳しく調べてみました。
この記事の目次
留年になってしまうと奨学金は停止?復活は不可能?
結論から言いますと、奨学金を受けている場合に留年してしまった場合は、貸与打ち切りではなく、あくまで留年期間中は停止という形になります。
無事進級すれば、再び奨学金を受け取ることができるのです。
3回生の時に留年してまた3回生として大学に通う場合は、その1年間は奨学金を受け取れません。しっかり勉強して4回生に進む事ができれば、また奨学金も受け取ることができるのです。
ただ注意してほしいのが、手続きが必要だということ。
進級と同時に奨学金が貸与されるわけではありません。出席状況や単位取得状況などを記載して提出し、それが受理されて元のように奨学金を受け取ることができるのです。
学業不振で留年してしまった場合は、奨学金の貸与申し込みをすることも出来ませんのでご注意を。学力基準の要件に該当しないため、申請しても採用されないようです。
奨学金が停止や廃止となったら、復活する手段はない?
奨学金を利用している学生は多いですが、翌年度も奨学金を希望する場合は、必ず「適格認定」を受ける必要があります。
毎年1回学生自身が「奨学金継続願」を提出しなければ「適格認定」を受けることができません。
「奨学金継続願」の提出は、学校から「貸与額通知書」等を受け取り、学校から定められた期日までにインターネットを使って提出します。「貸与額通知書」は、12月~1月頃、学校から配付されます。
学校は提出された「奨学金継続願」の内容を審査し、奨学金継続の可否を決めて日本学生支援機構に報告をします。必要に応じて日本学生支援機構から学校を通じてその結果を学生に通知します。
日本学生支援機構の処置決定ですが、奨学生としての資格があるか5つの基準で分けられます。
「継続」「激励」「警告」「停止」「廃止」の5つです。
留年や卒業延期の不安がある学生などは「廃止」、停学その他の処分を受けた学生などは「資格停止」といった基準でわけるのです。
もちろんいずれも該当せずクリアした学生は「継続」です。
休学した場合の奨学金は、停止後に復活できる?退学の場合は?
休学した場合、今まで受け取っていた奨学金は一旦中止となります。これが「休止」です。
また、休止が2年以内か2年以上かによって、奨学金の交付が再開されるかどうかが決まります。
休止が2年以内で終わった場合は、手続きを行うことで奨学金の交付が復活しますが、休止が2年以上になった場合は、奨学生としての資格がなくなりますので、辞退の手続きが必要になります。(大学院奨学金で特に機構が認めた場合は3年になります)
在学途中に自己都合や学則処分によって学籍を失ってしまった場合は「退学」となり、退学した場合は奨学生の資格を失います。
休学手続き
まず学校担当者に連絡し、奨学金の振り込みを止めてもらいます。
学校から「異動願(届)」を受け取り、必要事項を記入し学校へ提出します。
復活手続き
学校から「異動願(届)」を受け取り、必要事項を記入し学校へ提出します。交付の再開時期は各学校によって異なるため直接確認してください。
退学手続き
学校担当者に連絡して奨学金の振り込みを停止してもらい、「異動願(届)」に必要事項を記入して学校へ提出します。
「貸与奨学金返還確認票」を学校から受け取ったら、金融機関で口座振替の加入手続きを行い、「預・貯金者控」のコピーを学校に提出します。
平成21年度以前に採用された方は「返還誓約書」が必要です。
奨学金の停止や復活に関するルールは貸与している箇所に確認しよう!
奨学生は、休学、復学、転校、転学、退学や留学した場合はすぐに届出を出す必要があります。
休学する場合は、休学届を連帯保証人と連署し、長期欠席となる理由を必要書類に記入して届け出ます。
学校発行の休学証明書の添付も必要です。休学中は奨学金の交付はありません。
復学した場合は、「奨学金復活願」の届をだすことで奨学金を復活させることができます。ただし、奨学金の休止期間が2年以上の場合は原則として復活できませんのでご注意ください。
他の高校へ転校した場合は、転校先の新しい学校の在学証明書が必要になります。転校届と一緒に提出してください。奨学金が停止されることはありません。
全日制から定時制、または私立から公立への転校といった場合は、一旦奨学金辞退届を提出して改めて奨学生願書を提出する必要があります。
他の大学へ転学した場合については、同じ大学で転部した時は申し出る必要があり、奨学金辞退届をいったん提出して新たに奨学生として採用する手続きを行います。
退学した場合は奨学金の交付が停止します。退学届と退学証明書を添えて提出しましょう。
退学届受理後に届く「奨学金借用証書」の提出も必要です。
海外へ留学する場合は、留学スタイルによって手続き方法が変わってきますので、連絡して手続きを行いましょう。
休学で奨学金を停止された場合の生活はどうなる?
休学で奨学金を停止された場合に困ってしまうのが、日々の生活費ではないでしょうか。
家賃や食費など、生活費を奨学金で賄っていた人にとっては大きな問題ですし、奨学金の収入がなくなると生活が厳しくなります。
解決するには、自らが行動を起こすしかありません。
一人暮らしであれば休学中は実家に戻る、あるいは、バイトをもっと増やして生活費を稼ぐなど対処するしかありません。
また、注意したいのが、無事復学できた時の授業料です。
授業料の支払いは半年に一度ですが、奨学金は毎月振り込まれます。そのため、毎月振り込まれる奨学金の分から、しっかり授業料の分を確保して貯めておく必要があるのです。
しかし休学中はお金をなかなか貯めることができなくなってしまうため、復学時にお金がなく、学期初めに授業料を一気に納めることができない状態になってしまうのです。
休学前から復学時の授業料を確保しておくという方法もありますが、復学時から授業料を分納することもできますので、こちらを選択した方が有効かもしれません。
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