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貧困層の年収や手取りはいくら?貧困の基準や家計について

2018.3.18

貧富の差が少ないと言われている日本ですが、最近は貧困層と呼ばれる低所得者が増えてきて深刻な問題になってきています。

生活水準によって少ない手取りでも心豊かに生活出来る人もいれば、低所得者からみれば高い年収を得ていてもいつもお金が足りないと感じている人もいるので、貧困の基準って難しいですよね。

そこで、年収や手取りがいくら位の人を貧困層というのか、貧困層の生活とはどんなものなのか調べてみました。

貧困層(低所得者層)って年収や手取りはいくら位の人を言うの?

貧困層かどうか、その年収や手取りについては世帯や家族の人数によっても違ってきます。
参考までに言うと、独身で100万円~、夫婦2人世帯で135万円~、夫婦子持ち世帯で168万円~が目安でしょうか。

ただ実際のところ、年収が300万円以下であれば、世間一般的に低所得だと位置付けされます。

手取りでいうと、200万円~250万円あたりの人が低所得者に該当します。

年収300万円以下の世帯が低所得者とされますが、これは労働人口の4割以上が該当するもので、その数字を見ても意外と多いことがわかります。

低所得者が増加傾向しているのは、日本の景気が大きく影響しています。
景気が良くなったとニュースでは伝えられますが、その恩恵は一部の人しか受けられていないのが現状です。
多くの企業は、いまだ経営難に陥っており、その中で低賃金のなか一生懸命働いている人がたくさんいるのです。

ましてや今の日本は少子高齢化社会です。働き盛りの40代世帯が減少しているのも、低所得者が増加しているのも影響しているのです。

貧困層の年収200万、手取りが約15万円だと何にいくら使える?

年収が200万円だと、手取り額は月で約15万円ほどになります。年収が150万円なら手取りは月約11万円。
それでいて時給も上がらずボーナスもでない環境で、非正規として働いている人は多くいます。

貧困層に位置する年収200万円世帯。実際どのような暮らしをしているのでしょうか。

例として、大学を卒業、社会人3年目、手取り額が月15万円の女性の暮らしを見てみましょう。

家賃が50,000円、食費が30,000円、光熱費が20,000円、その中で貯金20,000円という生活スタイル。合計で12万円になるので、計算で月に30,000円ほど自由にお金を使えることになります。
ただこの30,000円には、交際費や医療費、生活雑貨などの出費が含まれているため、最低限の生活は可能だとしても、決して贅沢ができる余裕のある生活をおくれるわけではありません。

貯金額を20,000円に設定してはいますが、貯金が必ずできるとは限りません。

限られた収入の中で、無料のティッシュの試供品をもらうなどして、なんとか節約をしようと頑張るのです。

貧困層は諦めている?年収や手取りが少なくてもマイホームを買う方法

誰もが夢見るマイホーム。
でも、年収300万円で果たして家が買えるのだろうかと思ってしまいます。

年収300万年でマイホームが手に入るかどうか。これは、住宅価格や預貯金の有無によっても違ってきます。

頭金をしっかり貯めている人は別として、年収300万円で住宅ローンの審査が通るかどうかが不安になるもの。

ほとんどの方が銀行のローン審査を受けると思いますが、銀行が貸してくれる住宅ローンの目安は、「年収の6倍」と言われています。
年収300万円だとその6倍、1,800万円がローン審査の目安になるのです。

ローンにはさまざまな種類があるため、前年の年収が条件となっている場合がよくあります。

例えば2,000万円の物件の購入を検討した場合、頭金がある程度あれば、返金期間35年にすればそれほど無理ではないこともあります。

しかし2,000万円の物件は、都市部であればあるほど、あらゆる条件を断念せざる負えません。頭金がある程度といっても、年収300万円で頭金を600万円貯めるのは難しいかもしれません。

どちらにしても、マイホームを検討しているなら、まずは頭金を貯めるよう努力しましょう。

年収や手取りが少なくて貧困に感じるなら思い切って暮らす場所を変えてみる

今の状態が世間でいう貧困世帯であったとしても、心の持ちようで幸せを手にすることは必ずできます。

究極の選択かもしれませんが、貧乏を脱するために日本を離れたという人もいます。

日本を離れたのは、決して日本社会に対して絶望したわけでも、日本の社会が悪で、貧乏人は這い上がれず幸せになれないというわけでもありません。
日本の貧困さは世界から見ればそこまで激しいものでもないし、失業率の高いヨーロッパからみれば恵まれている方ではないでしょうか。

それがどうして生活の拠点を海外に移すことで貧乏から脱出できたのか。
それは、日本で頑張らなくても海外でも十分稼げることが分かったからなのです。

日本で月10万円前後の収入で生活するのは困難ですが、アジアでは月5万円でも十分生活できます。
収入も、今はサイト運営などといったネットビジネスがありますので、家に居ながら収入を得ることもできます。
日本にある銀行口座も、今はATMで現地通貨で下ろすこともできるようになっています。

年収や手取り額に関係なく貧困を感じるケースもある

年収や手取り額が低いために貧困に陥るケースは多いですが、実は今問題となっているのが、充分な年収や手取り額があるにも関わらず貧困に陥ってしまうケースです。

都内にほど近い地域にあるオシャレなデザイナーズマンション。子供一人の三人家族で、間取りは4LDK。手取りの月収は35万円。
これを聞いて誰が貧困だと感じるでしょうか?

しかしこのご家庭。全く貯金ができず、貧困を感じているというのです。
毎月の貯金ができず隠れ貧困に陥る世帯。ボーナスがあっても、全て税金やまとまった支出に消えてしまうというのです。

マンション内ではママ友との付き合いも避けては通れません。
仲良くなったママ友の影響もあって、子供が小さいうちから英会話やバレエ、ピアノなど、たくさんの習い事をさせてしまっているのも原因です。
家族計画を話し合わず、子供部屋を考えて4LDKを購入したのも失敗だったといいます。

子供に安心で安全なものを食べさせてあげたい気持ちもわかります。
しかし、良い食材は値段も高いのが常識。食費を切り詰めるどころか、外食を頻繁にしたりなど、食費に10万円近くも費やしてしまうのも隠れ貧困世帯の特徴でもあります。

この記事の編集者

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