ムエタイキックのコツを掴んで強くなろう!ポイントをご紹介
2018.2.16
タイの国技にもなっているムエタイはパンチやキックを繰り広げる格闘技ですが、上手にやるコツはあるのでしょうか?
コツをつかめば、もっと強くなれるかもしれません!
ムエタイキックが強くなる、コツを調べてみました。
この記事の目次
基本的なムエタイキックのコツとは
ムエタイキックのコツは、地面を蹴るイメージ
ムエタイのキックは、なんと言っても初速が早いのが特徴です。
足の筋力で蹴るというよりも、地面を強く蹴った反動を使い、相手に足をぶつけるイメージです。
そこには体のバランスの良さと体重移動の速さが必要になります。
5連打・10連打してもそのスピードと威力が落ちないのは、確実な踏み込みと、しっかりと地面を蹴っている結果です。
ムエタイキックのミドルキックの場合のコツ
ミドルキックで重要なのは、軸足の踏み込み位置。
コツは、目の前にいる相手を想定して斜め前に踏み込むこと。そうすることで、相手の攻撃をくらうことなく最短距離で蹴りを打ち込みます。
つい真正面から踏み込もうとしてしまいますが、これは相手からカウンターの攻撃を受けやすいのです。
斜めの踏み込みは、蹴りの軌道が近くなり、相手もかわしにくくなります。
ムエタイのキックは、スピードや破壊力だけでなく、緻密な作戦もあっての強さなのです。
ムエタイキックを強く蹴るためのコツはこれだ!
ムエタイキックを強く蹴るには、軸足の伸び上がりがポイント
ミドルキックを強く蹴るポイントは、蹴りヒットのとき、軸足の伸び上がりがいいということ。
突っ張り棒が急に長くなったら、突っ張っている場所に衝撃があるように、床とミットの間で伸び上がってミットが押される要領です。
できるだけミットから近い位置に踏み込み、少し窮屈に感じるくらいの状況で伸び上がりの力を利用します。
ムエタイキックを強く蹴るには、膝で蹴ることもポイント
脛の強さは、膝に近い場所ほど強くなります。ということは、膝に近い位置で蹴れば、より強い蹴りがだせるということです。
経験が浅いうちは足の蹴る位置が膝から遠くなりがちで、足の甲で蹴っていることもあります。
足の甲を使ったキックでは、「パチン」と高い音になりますが、脛で重いキックを繰り出すと「ズン」とパワフルに鈍く響くおとになります。
ムエタイキックを強く蹴るには、ヒジの位置は正面が重要
蹴り足側のヒジを相手に向けてキープするように意識すると、腰が入って強い蹴りになります。
ムエタイキックで重要なのは「腰の入れ方」を意識することです。
ムエタイキックで威力を増すコツは、手の振りを早くすること
人体にはさまざまな筋肉が入り組んでいます。
足を上げるときには腸腰筋という筋肉を使っています。
腸腰筋は、腰椎と大腿骨と繋ぐ筋肉郡を指し、腸骨筋と大腰筋が関連しています。
初心者は腸腰筋の力だけで蹴ろうとするため、すぐに疲れてしまいます。
スピードと威力のある蹴りを連続で蹴るためには、腰を回転させる力を使い、足を「飛ばす」ようなイメージで蹴りましょう。
そして腰の回転のためには、手の振りが重要になります。
手の振りに始まる動きが全身を駆け抜けて足を飛ばすのが理想出来なムエタイキック。
つまり、「手の振り」→「腰の回転」→「足を飛ばしてキック」という流れです。
この一連の動作をいかに早くするかが需要です。
蹴りを早く、強くしたいのなら、まず手の振りのスピードが蹴りのスピードに比例すると思って練習しましょう。
ムエタイとボクシングのルールや採点基準の違いとは
ムエタイとキックボクシングのルールの大きな違いは、「ヒジ打ち」「ヒザ蹴り」にあります。
人体の中でも特に硬いとされる場所で、ここで蹴られると非常にダメージが大きくなります。
そのためルールで禁止されることが多いのです。
ムエタイとキックボクシングの違いが「ヒジがあるかどうか」という言い方をされますが、各大会や試合でもルールは異なり、一概に二つの違いがそこにあるというわけではありません。
根本的に違うのはルールよりも採点基準の方です。
キックボクシングでは、「相手にどれだけダメージを与えたか」が採点基準です。
一方、ムエタイでは「技の美しさ、美しい攻撃」が採点の基準。それをふまえて各選手の動きを見ると違いがよくわかるのではないでしょうか。
整理すると、ムエタイとキックボクシングの違いは
- ルールは試合によって異なるので、一言で違うとはいえない
- 採点基準には大きな差がある
- ムエタイはいかに美しい技であるかも重要
ムエタイの構えや、キックなどの技について
ムエタイでは後ろの足に重心を置き、前に置いた足を上下してリズムをとるような動きが基本です。
少し背中を丸め、脇を開けてガードは拳を目線より上に。
ヒジでの攻撃や、高速ハイキックにも対応するガードです。
ボクシングでは、ボディ・アッパーなどに対応して脇を絞めますが、ムエタイは逆に少し開きます。
これは、相手から飛んで来る蹴りを自分の足を上げることでカットしやすくなることと、蹴りを受けても衝撃を和らげてくれるガードの形です。
ボクシングのように脇を絞めると、相手の蹴りに対してカットがしずらく、またバランスを崩しやすくなります。
そのうえ、脇を絞めた状態でミドルキックを受けてしまうと、その衝撃は体だけでなく頭にもダメージを受けます。