農家の年収が気になる!いちご農家の場合をみてみよう!
2018.1.13
いちごはフルーツの中でも人気が高いですよね!高級なものなら何千円、何万円とします。
いちごを栽培している農家は、どのくらいの年収があるのか気になります。
「とちおとめ」「あまおう」「とよのか」など有名なブランドのいちごをよくみかけますが、年収はどのくらいあるのでしょうか?
収入もありますが、初期設備にとても費用がかかるそうです。
この記事の目次
いちご農家の年収はいくらくらい?
ある調査によるといちご農家の平均年収は880~900万円ほどとのデータがあります。
イチゴ畑10aあたりの収入を189万円。
全国平均でいちご農家一戸あたりの耕地面積は23.5a。
家族経営で5人が働くいちご農家だと想定すると、189×23.5万円で4441万円。それを人数で割ると、一人当たり約888万円となるのです。
男女別で見ると、いちご農家の男女、それぞれ40代で見た場合、の給与予測は次のようになります。
男性の平均年収は978万円。月収にすると61万円ほど。
女性の平均年収は738万円で、月収は46万円となります。
これらから、新卒から定年までを働いた場合で比較すると、いちご農家の生涯年収は3億8千万円ほど。
日本の平均生涯賃金は1億8万円とされていることから、いちご農家の方が2億円ほど多い計算になります。
もちろん、これはあくまで平均の計算ですから、小規模農家の場合はそこまでにはなりません。
また、天候など自然災害の影響を受けると一気にその年の年収が激減する可能性もあるのです。
いちご農家は儲かる?気になる年収や月収は?
いちご農家は儲かるのか。
答えはYES。
大変なイメージがある農業ですが、きちんと生計を立てているので儲かっているといえるのではないでしょうか。
いちごは、各都道府県で異なる品種があり、それぞれがブランド化されています。
一定のブランド化がなされれば、それなりの収入も見込めるということになります。
ただし、いちご農家は儲かるけれど「初期投資」が大きな負担になります。
あるいちご農家のデータでは、平均月収が30万円ほど。
農業は、どんな作物であっても収穫量やその品質で収入が大きく変わってしまいます。
少ないときは30万円に満たず、多ければ50万円以上…と、大きく変動する可能性があるのです。
それでもいちごが旬になる繁忙期、どれだけ収穫できるかで年収を増やせる可能性もあるわけです。
そこで成功すれば、年収1000万円以上を得ることも可能になるんですね。
いちご農家の年収は?家族経営がおすすめ!
いちご農家を新規で始めるなら、家族経営がいいと言われます。
成功すれば高い年収が望めるものの、さまざまなリスクがあり、安定した収入を得ることが難しいためです。
スタート直後は、経験やスキルも乏しく、さまざまな初期費用も必要なため大きく利益を出すことは難しいでしょう。
徐々に知識や技術を身につけ、栽培の難易度が高くても高額で取引される品種などの栽培に成功すれば、大きく年収を増額することも夢ではありません。
ただ、そこに行きつく間は厳しい時期もあることでしょう。個人や共同での経営は、長続きさせることが難しいこともあります。
スキルを上げて、販売ルートの確保ができるようになるまでが大変です。困難な状況になったときには、家族経営の方が助け合えるので良いとされています。
温度管理が重要になるいちごは燃料の高騰で経費がかさむこともあります。家族経営なら、人件費を抑えられるのも強みになります。
いちご農家について
農業人口が減る中にあって、若い世代のいちご農家が増えているという話があります。
栃木県のある地域では、「いちご農家の廃業」や「後継者不足」という話が少なく、当然のように若者がいちご農家家業を継いでいるのです。
これは、いちごの収益性の高さが一因だろうと思われます。
少し前のデータにはなりますが、平成19年度の調査で栃木県のいちご農家1戸あたりの農業所得が6000万円弱で、全国平均の世帯所得を上回っています。
また、農業粗収益に対する農業所得率も44%で、稲作の24%と比較しても収益性が高いのです。
ハウスで栽培するため、比較的安定的に収穫が得られ、クリスマスが近づくと需要が増えて価格も上がります。
これらの面から、若い世代がいちご農家を継ぐという選択をしているようです。
いちごは高い!いちご農家の労働時間は?
普段の買い物で見るいちごは1パックで数百円程度ですが、テレビでも取り上げられるブランド化された高級いちごは1パックで3000円や5000円。中には一粒で1000円以上がつくことも。
主に贈答用だとは思いますが、ちょっとびっくりする値段が付けられていたりします。
味や品質に見合った、パッケージデザインや化粧箱までも立派です。
栃木県の「とちおとめ」「スカイベリー」「女峰」
福岡県の「あまおう」「とよのか」
その他にも静岡県や熊本県でいちごの栽培が盛んです。
そんな、いちご農家はどのくらいの労働時間になるのでしょうか。
もちろん、個々の農家で違いはありますが平均的には10aあたり2000時間前後。
1人が毎日5時間半働く計算です。
でも数字だけみて「楽な仕事」と誤解しないでください。
いちご農家は、その仕事の半分が収穫と出荷のためのパック詰め。
冬から春にかけてが収穫、出荷のシーズンで、繁忙期になると家族総出。それでも間に合わず、パートを雇ったりして作業しています。